出窓のカーテンはどうしてる?ブラインド・ロールスクリーン・つっぱりレールの選択肢も検討!

2023/8/20 2024/10/4

出窓のカーテン

出窓は、室内の特別なスペースを演出する素敵な場所ですが、その魅力を最大限に引き出すためには、適切なカーテンの選び方と取り付け方法が重要です。

「出窓にはどんな種類のカーテンが適しているの?」
「カーテンレールが付いていなくてカーテンが付けられない」
などなど

折角ご自宅に出窓があっても、適したスタイルやコーディネート方法がわからず、困っている方も多いのではないでしょうか。

出窓はディスプレイエリアとしても活用でき、お気に入りのインテリア雑貨を飾って、個性的な空間を作り出すことが可能です。

そこで今回は出窓用カーテンの種類やアレンジ方法など、役立つ情報をお届けします!出窓の遮光カーテンとレースカーテンに関しては、こちらの記事をご覧ください。

出窓にお悩みのあなたへ!専門店イチオシの遮光カーテンのススメ

出窓のレースカーテン完全ガイド!透けないものなどを販売店のプロが解説

出窓のおすすめカーテンスタイル5選

出窓のカーテンと小物

そもそも出窓にはどんなカーテンを付ければよいのでしょうか。まずは出窓で多く利用される5種類のカーテンスタイルについてご紹介します!

エンブロイダリーレース

エンブロイダリーレース
▲美しい透け感のボイルレースに立体的なコード刺繍を施した<アビー ホワイト>

出窓に吊るすカーテンとして、最もポピュラーなのがレースカーテン。その中でも特に人気の高い種類がエンブロイダリーレースです。

エンブロイダリーレースとは、生地に刺繡が施されたデザインのレースカーテンを指します。透け感があり遮光機能などはないため、主に装飾目的として設置することが多いアイテムです。

特にスカラップデザインのものは、カーテンの裾に貝殻がいくつも連なったようなウェーブ状の装飾が特徴的。出窓のような形状に設置するととても映えるため、コーディネート例として重宝されています。

エンブロイダリーレースは種類が豊富で、トルコ刺繡や色鮮やかなデザインも多く、設置するだけでお部屋がとても華やかな空間となります。

カフェカーテン

カフェカーテン
▲ドット柄みたいな小粒な葉っぱの2色刺繍。カフェタイムをもっと楽しく♪<カフェ グリーングリーン>

カフェカーテンは出窓用カーテンをとしてよく利用される代表的なスタイルの一つです。カーテンレールが設置されていない場合でも、突っ張り棒で簡単に設置することができるため、とても取り入れやすいカーテンスタイルです。

【カフェカーテンの選び方】
・レース生地…程良く太陽の光を取り入れられます。
・遮像機能付き…目隠し効果も期待できます。

【カフェカーテンで作るプチ・ガーデン】
太陽光を室内に取り入れることができるということは、窓台のスペースを利用してテラリウムや観葉植物を育てることだって可能!カーテンの丈を少し短めに設置して、植物以外のインテリア雑貨などを置いて、ディスプレイ空間として楽しむのもおすすめです。

アルミブラインド

アルミブラインド
▲アルミブラインド生活を始めるなら国内大手メーカー「立川機工」製・35色展開の<ミリオン ホワイト>

ディスプレイスペースをなるべく多く作りたい方には、スッキリとした見た目のアルミブラインドがおすすめです。

カーテンのようにウェーブがないため、必要な奥行きが省スペースで済み、インテリア雑貨など小物を多く設置することが可能。物を移動せずに、開閉作業や太陽の光が入る量を調整できる点も便利です。

またアルミ製なのでカビや錆にも強く、結露が起こりやすいため出窓向きのアイテムです。さらにメーカーによっては出窓用の製品も販売しており、台形などの複雑な形状の窓にも窓枠内へ設置可能です。

ロールスクリーン

ロールスクリーン
▲色味を合わせて壁のようにも使える40色展開!ファブリック風のロールスクリーン<カラーズ>

使い勝手がよく、できるだけ壁と一体化させたい場合はロールスクリーンがおすすめです。出窓は一般的な窓とは異なり、奥行きがあるためスペースが上手く活用できずに悩まれている方も多いでしょう。

ロールスクリーンであれば平らにして、まるで壁のようにして使用することができます。光を取り入れたい方は非遮光生地を、光を遮断したい方を遮光生地を選択することができ、目的に合わせて気軽にコーディネートが楽しめます。

また種類によってはプロジェクターとして使用可能な生地もあり、スペースを有効活用することができます。

シェード

シェード
▲シンプルでにやさしく北欧デザインを取り入れる<ラリーフ シェード グリーン>

出窓は横長な形状をしていることが多いため、昇降式のシェードも人気があります。ダブルシェードにすることで、通常のカーテンスタイルと同様に遮光カーテンとレースカーテンを使い分けることができます。

また出窓用に設置することが多いバルーンシェードは、シェードを上げたとき裾に膨らみ(バルーン)を持たせることでエレガントな見た目になります。特に生地が薄く、フリルや刺繍が裾に入ったレース生地は美しいバルーンを作ることができるためおすすめです。

バルーンシェード
バルーンシェード

出窓用カーテンの設置スタイルと採寸方法

アルミブラインドとカーテン
シンプルだからカーテンとの相性も◎コスパも抜群のアルミブラインド<ミリオン ホワイト>

出窓にぴったりのカーテンを取り付けるためには、適切なサイズを選ぶことが重要です。ただしカーテンの取り付け方法によって、サイズの測り方が少しずつ異なります。

主に「正面付け」と「天井付け」の2つの取り付け方法があり、それぞれの方法に合わせた測り方を理解することが大切です。以下では出窓におけるカーテンの正面付けと天井付けの解説、適切なカーテンサイズを採寸する方法についてご紹介します。

正面付け

正面付けレール

 

正面付け」とは、カーテンを窓枠の外側に取り付ける方法のことを指します。通常の掃き出し窓や腰高窓において多く使われ、カーテンを窓枠や窓枠上の壁に取り付けることで、窓の全面を美しく覆うことができます

正面付けカーテンは遮蔽性と遮光性が高く、プライバシーを確保しながら光の調節を行いたい場合に理想的な方法と言えるでしょう。

さらに、装飾性の高いレールを選んで取り付けることで、おしゃれな雰囲気を醸し出すことができます。刺繍の入ったレースカーテンを組み合わせることで、部屋全体に優雅なアクセントを与えることができます。

【注意ポイント】
出窓の窓台にインテリアアイテムを置いてディスプレイとして楽しむ場合、正面付けカーテンではその部分が隠れてしまう可能性があります。ディスプレイの楽しみを大切にする方は、この点を考慮してカーテンの取り付け方法を検討することが大切です。

天井付け

天井付けレール

天井付け」とは、カーテンを窓枠の天井部分または窓枠の内側に取り付ける方法のことを指します。出窓の窓ガラスにそって取り付けられ、カーテンが窓の内部に収まる特徴を持っています。

出窓をおしゃれにコーディネートしながらも、観葉植物や小物などを置いてディスプレイも同時に楽しめる魅力的な方法と言えるでしょう。

【注意ポイント】
4面以上の半円形の弓形出窓の場合、カーテンレールを弓形にカーブさせる必要があるかもしれません。出窓の魅力を最大限に引き出すために、適切な取り付け方法を選びましょう。

出窓カーテンの採寸方法

採寸する人

カーテンの採寸は一般的にカーテンレールを基準として、カーテンの仕上がりサイズを算出します。

■横幅の採寸方法
横幅の採寸方法は「機能レール」と「装飾レール」によって少し測り方が異なっています。

機能レールと装飾レール
▲設置方法に合わせて選べる!「カーテンレール一覧ページ」

機能レールの場合:
カーテンレールの両端に固定されているランナーから反対側の固定ランナーまでの距離を測ります。

装飾レールの場合:
一番端っこのリングランナーを両端(装飾キャップ側)に寄せた状態で、リングランナーから反対のリングランナーの間の幅を測ります。

リングランナーが動いて測りにくい場合は、両端の装飾キャップの付け根部分から、反対の装飾キャップの付け根までの距離でもOKです。

機能レールと装飾レール

 

■カーテンの仕上がり幅

横幅の採寸方法

カーテンの横幅は、採寸したサイズにゆとり分足したサイズで注文。横幅に余裕を持たせることで、カーテンの開閉をスムーズに行うことができます。「ゆとり」に関しても、カーテンスタイルによって計算方法が異なります。

 

ヒダありカーテンの1.5倍と2倍の場合
⇒カーテンレール幅に×1.05倍したサイズ

フラットカーテンの場合
⇒カーテンレール幅に×1.1~1.4倍したサイズが仕上がり幅となります。

 

ヒダのないフラットカーテンは、ゆとりを足す倍率によって見た目が変わってくるため、好みの見た目を予めイメージしておきましょう。

 

フラットカーテンの見た目比較
フラット倍率イメージ

 

■高さの採寸方法

高さ寸法の採寸方法

カーテンの高さ寸法は、カーテンレールのフックの穴(ランナー)の下から測ります。

 

出窓の窓枠内に天井付けした場合:
ランナー下から窓台まで計測し、そのままの寸法または-1cmした数値が注文サイズとなります。

窓枠を覆うように正面付けした場合:
ランナー下から窓枠の下端まで計測し、+10cm~15cmしたサイズにすることで光漏れを防ぐことができます。

 

出窓にカーテンレールが付いていないときは?

カーテンレールが付いていない出窓

出窓にカーテンレールが付いていない場合や正面付けでカーテンレールが付いているが窓枠内に収めたい場合は、突っ張り式のアイテムを活用しましょう。突っ張り式であれば穴あけが不要な賃貸物件でも安心して使用可能です。

カーテンレール:フィットワン シングル

突っ張り式カーテンレール
▲工具も穴あけも不要!突っ張り式カーテンレール「フィットワン シングル」

出窓を刺繡レースで装飾したい場合は、突っ張り式のカーテンレールを設置しましょう。

ロールスクリーン:ジャスト(遮光・遮熱タイプ)

突っ張り式ロールスクリーン
アルミ加工で快適さもグッとUP!突っ張り式ロールスクリーン<ジャスト(遮光・遮熱タイプ)>

ロールスクリーンとなると設置が難しそうなイメージを持たれがちですが、誰でも簡単に取り付け可能な商品があります!

アルミブラインド:ミリオン

突っ張り式アルミブラインド
▼コスパ良し、信頼のメーカーアルミブラインド「ミリオン」は突っ張り式にも対応!

カラーが豊富で結露対策など機能面も重視したい方は、アルミブラインドを!

出窓用カーテンの選定ポイント

選定のポイント

出窓用のカーテンを選ぶときはどのような点に注意すればよいでしょうか。ご自宅の出窓を楽しくアレンジするためのポイントを紹介します。

片開き?両開き?使い勝手から考えるカーテンの開閉方法

カーテンの開き方
▲パステルのグラデーションが飛び切り可愛い!カラーレース×カラードレープ<アポロセット>

同じカーテンスタイルでも片開きにするか両開きにするかによって、印象は大きく変わってきます。それぞれのメリットとデメリットを理解して、適切な開閉方法を選択しましょう。

■片開きにする場合

片開きカーテン

片開きカーテンにするメリットは、一方向に向かって開閉するため、デザインのあるカーテンでも柄が途切れることなく、その美しさを際立たせたままカーテンを楽しむことができます。また、1枚のカーテンで開閉するため隙間ができず、遮光性も高まります。

カーテンの種類やサイズによっては巾継ぎが発生します。

【巾継ぎとは?】
https://www.perfect-space.jp/c/info/about/yougo#word_haba

片開きカーテンによるデメリットは、カーテンを開ける際にどちらか片方へ寄せるため、見た目のバランスが悪くなってしまう可能性があります。また、引違い窓のように真ん中に鍵がある場合は、不便を感じてしまう場合も…

そのため片開きカーテンは、開閉作業をあまりしない窓やFIX窓(はめ殺し窓)などにおすすめです。

■両開きにする場合

両開きカーテン
両開きのカーテンにすることのメリットは、ちょうど真ん中でカーテンが分かれているため、開けた際もバランスが良い点です。また2枚に分かれていることで引違い窓の鍵が開けやすくなり、片方だけ開けておくなど使い勝手もよくなります。

両開きにすることのデメリットは、カーテンが2枚になってしまうため柄のあるカーテンは途中でデザインがずれてしまいます。さらに真ん中が分かれているため、隙間から光漏れが発生してしまう可能性もあります。

両開きカーテンは開閉を頻繫に行う場所や横幅が大きい窓におすすめです。

使用目的に合わせた出窓カーテンを選択しよう!

出窓カーテン

出窓を最大限に活用したいと思った時に肝心なのが、カーテンの選び方。出窓の使い方に応じて最適なカーテンを選ぶことで、機能性とデザイン性を両立させることができます。

【インテリアの一部としてアピールしたい】
遮光などの機能は必要ないかもしれません。こうしたケースでは、洗練されたデザインを持つスタイルカーテンが適しています。 美しいデザインのカーテンが、出窓全体の雰囲気を高める重要な要素となるでしょう。

【床板を作業・収納スペースとして有効活用したい】
カーテンの取り付け方に工夫が必要です。また、作業スペースとして使う場合には、光のコントロールやプライバシー確保の観点から、機能的なカーテンを選ぶと良いでしょう。

出窓の用途に合わせて適切なカーテンを選ぶことは、出窓のポテンシャルを最大限に引き出すための重要なステップです。機能とデザインのバランスを考えつつ出窓をより魅力的な空間に変えるために、ぜひ用途に応じたカーテン選びを心掛けてください。

適切なカーテンを選ぶための窓周り環境を考慮しよう

外から見た出窓

出窓は部屋の外に突き出しているため広々とした印象を与える一方で、結露などのデメリットも考える必要があります。外気の温度変化に影響を受けやすく、冬季などに室内との温度差が生じ、結露がサッシ部分に発生してしまうのです。

湿度によってカーテンなどが濡れてしまい、カビや汚れの原因となることがあるため、適切なカーテンを選ぶ必要があります。

対策として、カビ防止や抗菌機能を備えたカーテンを出窓に取り付けることが一つの方法です。これにより、湿度の高い環境でもカーテンの清潔さを維持し、健康的な居住空間を実現できます。

さらに、カーテン選びの際には、通気性の高い素材や、湿気を逃がす工夫が施されたカーテンも検討する価値があります。

出窓用おすすめカーテン紹介!

トルコ刺繡の美しいデザイン「アルフリーダ」

トルコ刺繡レース
▲トルコ刺繡レースカーテン「アルフリーダ」

艶やかなボイルレースカーテンに、たっぷりと刺繍を施した裾のスカラップが美しい、トルコ刺繍のレースカーテンです。

気軽に目隠しカーテン「カフェ ファーヴァ グリーン」

目隠しカフェカーテン
▲目隠しカフェカーテン「カフェ ファーヴァ グリーン」

イラストタッチのリーフモチーフが愛らしい印象のカフェカーテンです。爽やかなグリーンの刺繡が、小さなサイズでもパッと目を引きます。

フリル付きリネンカーテン「ハトロン フリル」

フリル付きカーテン
▲フリル付きカーテン「ハトロン フリル」

天然素材の生地にフリルをあしらうことで、ナチュラルでシャビーシックな可愛らしい空間を演出してくれます。光に透けた時に見える美しい繊維の陰影は、リネンならではの特徴です。

窓ガラスフィルム

出窓の窓台スペースを最大限に活用したい場合は、窓ガラスフィルムがおすすめです。光を取り込みながら、 おしゃれに目隠しができるアイテムとして人気があります。

またUVカットや遮熱・保温機能付きのものもあり、ディスプレイを存分に楽しみながら、カーテンと同じように機能面を高めることができる優れものです!

出窓のカーテンまとめ

出窓のある部屋

今回は出窓に適したカーテンの選び方やアレンジ方法について詳しく解説しました。出窓の目的や用途によって、適切なカーテンスタイルやカーテンレールを選ぶことが大切です。

出窓用のスタイルカーテンには、刺繍が施されたものや鮮やかな柄模様が特徴的なデザインがおすすめ。こうしたカーテンを選ぶことで、出窓が部屋全体のアクセントとなり、魅力的な雰囲気を醸し出すことができます。

一方、出窓を収納スペースやデスクとして有効活用する場合、機能性を重視したカーテンが最適。湿気に強く、防カビ加工が施された機能性の高いレースカーテンは、室内の湿度をコントロールしつつ、清潔な環境を保つための選択肢となります。

出窓が持つポテンシャルを最大限に引き出すためには、まずは出窓の用途を明確にし、それに合った適切なカーテン選ぶことが何より大切です。より生活を心地よくしてくれる「機能」と、豊かにしてくれる「スタイル」のバランスを考慮して、素敵な出窓空間を演出しましょう♪

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