
ロールスクリーンは、空間をすっきり見せられる一方、色選びによって部屋の印象が大きく変わるアイテム。実際に、色選びに関するお問い合わせは増えており、「どの色を選べばいいのか分からない」「失敗したくない」といった声も多くいただきます。
ロールスクリーンは窓一面にかかるため、カーテンよりも色の影響が出やすいのが特徴。そこで本記事では、感覚や好みだけに頼らず、部屋にすでにある色との相性を軸に、失敗しにくい色の選び方をコーディネーターが分かりやすくご紹介します!
目次
ロールスクリーンの色の選び方は3ステップ

ロールスクリーンの色を選ぶ際には以下の方法がおすすめです。
・部屋の色から選ぶ
・目指したいテイストから選ぶ
・取り付ける部屋から選ぶ
この3つの方法を踏まえて、設置したい場所に合ったロールスクリーンカラーを決めていきましょう!
部屋の色から選ぶ
まず前提として、ロールスクリーンの色は、単体で見て「好きな色」を選ぶものではありません。壁・床・扉・家具と組み合わさったときにはじめて「正解」が決まるのです。
難しい理論を覚える必要はありませんが、以下の基本を押さえておくと、ロールスクリーン選びがぐっと楽になります。
・色味(色の系統)→ 近い色同士はなじみやすく、離れすぎると違和感が出やすい
・明るさ(トーン)→ 明るいほど軽く、暗いほど重く見える
この考え方をロールスクリーンに当てはめると、「壁の色とどう見えるか」「床や扉、家具とのバランス」がポイントになってきます。
壁の色で選ぶロールスクリーン
■白い壁の場合
白い壁はもっとも一般的ですが、合わせるロールスクリーンの色によって部屋の印象は大きく変わります。
- ❶白い壁 × 白のロールスクリーン
「窓まわりを目立たせたくない」「圧迫感を出したくない」という方に向いた組み合わせです。
・壁と同化し、窓まわりの存在感が抑えられる
・空間がすっきり・広く見えやすい
・失敗しにくく、どんなテイストにも合わせやすい

- ❷白い壁 × アイボリー・ベージュ系
白だと少し冷たく感じる場合や、生活感のある落ち着いた空間にしたい場合におすすめです。
・白よりもやわらかく、温かみのある印象
・ナチュラル・優しい雰囲気になりやすい
・木目の床や家具と相性が良い

- ❸白い壁 × グレー系
スタイリッシュにしたい場合は向いていますが、暗くなりすぎないよう明るさの確認が重要です。
・空間が引き締まり、大人っぽい印象
・明るめのグレーは上品、暗めのグレーは重厚感が出やすい
・窓の面積が大きいほど、色の重さが出やすい

■壁の色が白以外の場合
壁の色が白以外の場合も、考え方はシンプルです。類似色(近い色)を選ぶと落ち着いた印象に、反対色を選ぶと元気でアクセントのある印象になります。
ロールスクリーンは面積が大きいため、反対色を選ぶと想像以上に存在感が出やすいのが特徴です。迷ったときは壁に近い色味・明るさを選ぶと、空間になじみやすく、失敗しにくくなります。
床・扉・家具の色で選ぶロールスクリーン

床や扉、建具は、部屋の中でも面積が大きく、簡単には変えられない「ベースカラー」です。ロールスクリーンの色を選ぶ際は、これらの色とどう調和させるかをあらかじめ考えておくことで、失敗を防ぎやすくなります。
❶明るさのバランスを意識する
まず意識したいのは、床・扉との明るさ(トーン)の関係です。
・床や扉より明るい色→ 空間が軽く、広く見えやすい
・床や扉と同程度の明るさ→ 全体にまとまりが出て、落ち着いた印象
・床や扉より暗い色→ 引き締まるが、重く見えやすい
特に床や扉の色が濃い場合、ロールスクリーンまで暗くすると圧迫感が出やすくなります。その場合は、ワントーン明るい色を選ぶことで、窓まわりの重さを抑えることができます。
❷色味は「合わせる」か「少しずらす」
床や扉とロールスクリーンの色味は、完全に合わせるか、少しだけずらすのが基本です。
・同系色で揃える→ 統一感があり、窓まわりがなじみやすい
・同じ系統でワントーン明るい/暗い色→ 自然なメリハリが生まれる
逆に、床や扉と大きく離れた色を選ぶと、窓まわりだけが浮いて見える原因になります。
まず、この段階で「好み」よりも部屋にすでにある色との相性を優先し、床や扉と大きくケンカしない色を選んでおくことで、次のステップでテイストや雰囲気を重ねても、失敗しにくくなります。ベースが決まったら、次は「どんなテイストにしたいか」を考えていきましょう。
目指したいテイストから選ぶ

ここまでで、ロールスクリーンの色の大まかな方向性は見えてきているはずです。ベースが決まったら、次はその色をどんな雰囲気に寄せたいかを考えていきましょう。同じ色でも、選び方次第で、やさしくも、すっきりも、大人っぽくも見せることができます。
ここからはテイストごとに選ぶ場合のおすすめカラーを紹介していきます。今回は、特に人気の高い「ナチュラル」「北欧」「モダン・高級」の3つのテイストに分類してみました。
ナチュラル

ナチュラルなテイストにしたい場合は、ベージュ、ブラウン、グリーン、ブルーといったアースカラーから選ぶことがおすすめ。アースカラーとは木や土、砂などの「大地」の色や、海や植物などの「自然物」を表した色味のことを指します。一般的なナチュラルな色味というと、ベージュやブラウン系が人気の色味となります。
【掃き出し窓など】
窓の面積が大きい場合には、暗い印象にならないように、明るめのベージュがおすすめです。
【小窓など】
アクセントカラーなどでロールスクリーンを設置したい場合には、グリーンやブルーなどの色味を取り入れても良いかと思います。
ただし、いずれの場合も鮮やかな色味ではなく、少しくすんだトーンの低い色味を選択することがポイントです。
質感はツルっとしたものよりも少し立体的なものを選び、更に非遮光生地にすることで、ほんのりと太陽の光が入り、よりナチュラル感が増します。
■ナチュラルテイストにおすすめのロールスクリーン<ミスモ>

優しい色合いでふんわりとした柔らかい印象を与えてくれます。
非遮光生地のため、お天気の良い日には程よい太陽の光が差し込み、ナチュラルなお部屋づくりにはおすすめです。
北欧

【色味の基本】
北欧カラーといえば、ホワイト、グレー、ブルー系の色味がよく取り入れられています。特にグレーは不動の人気で、北欧テイストにしたいのであれば、グレーを選んでおけば間違いなしです!
【柄の考え方】
最近はわりとシンプルで無地なデザインが人気です。一方で、北欧といえばマリメッコなど大胆なデザインの柄をイメージをする方も多いのではないでしょうか?
北欧は寒い地域のため家の中で過ごす時間がとても多いそうです。そのため家の中に「ヌック」と呼ばれる場所を作る文化も根付いています。「ヌック」とは居心地のいいこじんまりとした場所という意味です。
家の中で少しでも楽しい時間を過ごしたいという願いから、マリメッコのように素敵なデザインが数多く誕生するのかもしれませんね。
ちなみに柄ものを選ぶのであれば花柄やリーフ柄などが良いでしょう。色味は、温かみを感じるオレンジ系を差し色として取り入れるのもおすすめです。
■北欧テイストにおすすめのロールスクリーン<ヘリンボーン>

ヘリンボーンの織柄が素敵なロールスクリーン。
木の素材が多い北欧家具とも相性が良く、リネンライクな素材感がお部屋を引き立ててくれます。
モダン・高級

モダンで高級感のあるテイストを目指したい場合は、シルバー、グレー、ネイビー、ブラウンあたりがおすすめです。
「モダン」とは現代風、都会的などいった意味の言葉となります。反対の意味では「古典的」「クラシック」などの言葉が使われますが、要するに「スタイリッシュでカッコイイ」といったイメージがモダンとなります。
【イチオシはシルバー】
モダンなカーテンとして真っ先にご提案するカラーは「シルバー」です。シルバーは光沢感のあるカラーとなるため、高級感のある印象に見せてくれます。同じ光沢感の色味でゴールドもありますが、こちらは少し主張が強すぎてしまうため、モダンテイストであればシルバーがおすすめです。
とはいえシルバーのロールスクリーンを探してもなかなか見つけるのは難しそうですよね。そんな時はグレー系でかつ光沢感の色味を選びましょう。質感は目が細かく、ナチュラルとは真逆なツルっとした素材がおすすめです。
【ネイビー・ブラウンもおすすめ】
また重厚感のあるカッコイイ部屋にしたい場合は、ネイビーやブラウンなど暗めの色味が良いでしょう。柄を取り入れたい場合はストライプなど、縦ラインのデザインにすることでスタイリッシュな印象となり、モダンなテイストとマッチします。
■モダンテイストにおすすめのロールスクリーン<シャロル>

光沢感のある素材となるため、モダンテイストのお部屋にとてもよく合います。よく見ると控えめな縦模様が入っており、高級感も感じられるデザインになっています。
取り付ける部屋から選ぶ

つづいては、お部屋別のおすすめカラーを紹介していきます。設置する部屋ごとに分けて、さらに色味の選択肢を絞っていきましょう。
ひとえに部屋と言っても、リビングや寝室、書斎、子供部屋など、お部屋ごとに使用する人や目的が分かれていきますよね。使用する人や目的が違えば、設置するロールスクリーンの色や機能も変わっていきます。
【ワンルームの場合】
一人暮らしのワンルームの方は、部屋全体がリビングであり、寝室であり、書斎でもあるかと思います。その場合は自分が一番重要視する点を考えてみましょう。
例えば自分にとって一番大切な時間が睡眠であれば寝室、在宅勤務のため、仕事中は快適に過ごしたいのであれば書斎といったように、その部屋で過ごす時間帯別の重要度から考えてみると良いのではないでしょうか?
ここからは、一般的なお部屋区分として挙げられる「リビング」「寝室」「書斎・ワークルーム」「子供部屋」で分類して、解説していきます。
リビング

リビングは家族団らんの場所であるため、楽しく会話が弾むように、ロールスクリーンの色味自体も明るめがおすすめです。さらにリビングは部屋の中で一番広い空間となるため、より広々とした空間に見せるためにも、明るめの色を選ぶことは効果的です。
またリビングは家族以外の人も訪れる「来客の場」でもあります。色味は主張しない無彩色や明るいベージュ系を選ぶと良いでしょう。無彩色とは白、灰色、黒といったように、明度のみで表現される色味のことを指します。
あまり奇抜な色味にすると来客が不快感を感じてしまう可能性もあるため、リビングには万人受けする落ち着いた色味にしておくことが、無難な選択と言えるでしょう。
■リビングにおすすめのロールスクリーン<シュクル 遮熱>

リビングは明るくしたいけれど、西日が気になるといった方におすすめなのが、遮熱ロールスクリーン。生地は薄手でありながらも遮熱の他、消臭、抗菌、抗カビといった嬉しい機能満載の商品です。
寝室

寝室は主に睡眠、休息の場となるため、リラックスできる色味がおすすめです。
【ブルー】
一般的にリラックス効果のある色味として挙げられるのは、冷静・知的・誠実などクールなイメージを喚起させる「ブルー」です。海や空が連想されやすい色であり、興奮状態の心を抑える「鎮静効果」が期待でき、ストレスを解消してリラックス効果があると言われています。
【ブラウン】
また落ち着きのある安心感を与えるカラーとしては「ブラウン」が良いでしょう。木製の家具や木造の建物を見ると、どこか温もりや安らぎが感じられますよね。ブラウンは土や樹木など自然界に多く存在する色であり、普段から目にする機会が多いため、自然と安心感のある色味として認識されるのではないでしょうか?
■寝室におすすめのロールスクリーン<ニーム>

デニム好きな方にぜひおすすめしたいロールスクリーン。遮光生地でかつブルー系の色味展開なため、寝室などリラックスしたい場所にはぴったりです。
書斎・ワークルーム

仕事部屋に取り入れる色味であれば、やはり集中力を高める効果のある色味が良いでしょう。
【ブルー】
寝室でも紹介したように鎮静効果のあるブルーは仕事部屋にもおすすめの色味です。
代表的な例で言うと、オフィスなどに設置されている照明の色は、青みがかった蛍光灯が多く設置されています。これは集中力を高めるために、暖色系の照明ではなく、あえて蛍光灯が用いられているそうです。
【グリーン】
またリラックス効果という点では、グリーンもおすすめです。観葉植物などを眺めていると気持ちが穏やかになり、癒し効果が感じられた経験はありませんか?グリーンは緊張を緩和する効果があるため、仕事部屋にもぴったりな色味となります。
■書斎におすすめのロールスクリーン<トバリ遮光>

渋みのある落ち着いた色合いがとても安心感を与えてくれるロールスクリーン。
まるで茶室のような雰囲気をまとい、書斎のように集中したいお部屋におすすめです。
子供部屋

子供部屋については、特におすすめの色というものはありませんが、明るくポップな色味が好まれるでしょう。イエローやピンク、ブルーといったような色味にすることで、楽しい雰囲気のお部屋になります。
ただし、レッドやオレンジなどは、興奮色と呼ばれており、心拍数を上げ気分を高揚させる効果があるため、子供部屋にはあまりおすすめできないカラーです。
また子供部屋であれば、カラフルなデザインや恐竜や花柄など、子供らしいデザインのロールスクリーンも販売されているので、ぜひ挑戦してみてください!
■子供部屋におすすめのロールスクリーン<クラシ>

可愛らしい洋館が立ち並ぶデザインのロールスクリーン。子供らしさもありながら、どこかレトロチックでおしゃれな印象もあるため、お子様が成長しても長く使用できます。
ロールスクリーンの色の選び方まとめ

このようにテイストや部屋別に考えてみると、意外と簡単に色味選定ができそうではないでしょうか?ロールスクリーンの色をどのように選んでいったら良いのか分からないといった方は、今回の記事をぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
また現代はたくさんの情報が溢れており、同じ悩みを持った人や参考になる資料がたくさんあります。
色んなツールを活用し、理想のテイストを探すために雑誌やSNSを見たり、部屋ごとの目的を考えたりする過程もまた楽しめますよね。
様々な角度からおすすめのカラーを紹介してきましたが、絶対的な決まりというものはないので、みなさんもぜひ失敗を恐れずに、ロールスクリーンの選定を楽しみましょう!
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