カーテンのふさかけ(まとめるやつ)はいらない?ない時の対処法と付けるときの正しい位置を伝授

2023/6/29 2024/2/21

設置されたふさかけのイメージ

カーテンを紐や帯などの「タッセル」で束ね、
引っ掛けるフックのことをふさかけ(房掛け)と言います。

「使ったことはあるけど名前は知らなかった」という方も
意外と多いのではないでしょうか?
ちょっと影が薄いけれど、窓辺に欠かせないアイテムです。

ただ、あまり注目されないアイテムだからこそ、
引越後ふさかけがなかったという時にも
どうしたらいいのか困ってしまう方も多くいらっしゃいます。

そこで、今回はふさかけを徹底解説!
本当に必要なのかからどこにつけたらいいのかまで
じっくりとお話ししていこうと思います。

そもそもカーテンにふさかけって必要?

疑問を抱く女性

そもそも、ふさかけって必要なのでしょうか
カーテンをまとめる紐や帯のことをタッセルと言います。
そして束ねたカーテンがほどけないよう
タッセルを引っ掛けるフックが「ふさかけ」です。

つまり、開けた時に布をまとめておきたい
カーテンにはふさかけが必要。
ロールスクリーンやブラインドには
ふさかけが不要
ということになります。

ふさかけが必要な場合と不要な場合の説明カーテンレールがついているところには
原則ふさかけもあった方が良い、ということですね。

ここで問題になってくるのが、
実は物件によってはふさかけがついていないことも多いということ。

新築の建売住宅や分譲マンションでは
レールはあるけれど、ふさかけは無いといったケースも多いです。
この場合は自分で用意して、設置をする必要があります。

次のセクションではふさかけの種類と、
どこに取り付ければ良いのかをチェックしていきましょう。

ふさかけの種類と取付位置をチェック!

ナチュラルなデザインのふさかけ

ふさかけの種類

ふさかけはカーテンを取り扱っているお店の他、
ホームセンターや100円ショップなどでも購入することができます。

ふさかけは取付方法によって、大きく2つの種類に分けられます。
ひとつは「ネジ止め」のタイプ、もうひとつは「粘着テープ」のタイプです。

ふさかけの種類の説明それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

【ネジ止めのタイプ】
▽メリット
・ネジでしっかりと固定されるので、安定する
・種類やデザインが豊富!

▼デメリット
・下地のある(ネジが利く場所)にしか取り付けができない
・窓枠や壁に穴を開けるので、賃貸の場合は設置が難しい

【粘着テープのタイプ】
▽メリット
・穴を開けずに取り付けができるので賃貸でも使用できる(※1)
・機材が不要なので誰でも簡単に取り付けができる

▼デメリット
・耐荷重が小さく、500~1000g程度
・テープが経年劣化し、粘着力が落ちてしまうことも

※1 環境によって取り外しの際に壁紙が剥がれてしまう場合もあります。
貼り付け位置にはご注意ください。

お住まいや、窓の状況に合わせて選ぶのがポイント。
穴を開けることがOKで、長く使う場合にはネジ止めタイプが安心です。

※賃貸でネジ止めも粘着テープも使えないけれどカーテンを束ねたい!
という方は3章の「ふさかけを使わずにカーテンをまとめる方法」をご覧ください。

次はどこに取り付けたら良いかを見ていきましょう!

ふさかけの取り付け位置はこう決める

何もついていない窓

ふさかけの種類も分かったので、いざ取り付けです。
今度は「どれくらいの高さに取り付ければいいのか」を見ていきましょう。

基本的な考え方としては、
【カーテン全体の長さの下から3分の1の高さにタッセルがくる位置】
と覚えておくといいです。
※黄金比、白銀比を用いる方法も後半でご紹介します。

三分の一を基準にふさかけを設置する図解ここでポイントとなるのが【タッセルがくる位置】

下から3分の1の高さにふさかけを取り付けてしまうと、
タッセルはそこから少し下に垂れ下がるため、
思ったより下すぎた…なんていうことも。

ふさかけの取り付け位置とタッセルの位置の相関関係の説明
カーテンに付属でついてくる「共生地タッセル」なのか
房がついていたりする「装飾タッセル」なのかでも位置が変わってくるので、ここもあわせてチェックしておきましょう!

◆共生地タッセルや、ヒモ状のロープタッセルの場合
→タッセルの下端が基準
◆房がついているタイプの装飾タッセル
→房の中央部分が基準

:180cmのカーテンを共生地タッセルで使う場合
タッセルの下端が60cmくらいにくる
⇒ふさかけは下から65cmくらいに取り付け
ということになります。

可能であれば実際にタッセルをつけてみた状態で
バランスを見ながら取り付け位置を決めると安心です。

3分の1だとなんだか低すぎるような気がする…
そんな時は黄金比白銀比を使ってみる方法もあります。

黄金比・白銀比は人間が美しいと感じる比率と言われていて、
建築物でも多く用いられる比率です。

ふさかけの位置を考える時は、
掃き出し窓は黄金比(1:1.618)、腰高窓は白銀比(1:1.414)
それぞれ使用すると良いと言われています。

黄金比、白銀比を用いたふさかけ設置位置の図解こちらの比率を使用する場合も、タッセルの種類を確認するのは
忘れないようにしましょう!

ふさかけのデザインの選び方

10色のシンプルなふさかけ
淡色からナチュラル、重厚なダークまで色調が選べる木目調ふさかけ<Foresta A>

種類と取付位置が分かったところで、
もうひとつの大切なポイント、デザインの選び方です。

今後インテリアや使用用途が変わる可能性がある場合
壁または窓枠の色に合わせた色の
シンプルなデザインのものを選ぶのが安心です。

カーテンやインテリアを変えた時にも
違和感なくすっと馴染んでくれます。

インテリアのテーマが明確な時
せっかくなので質感やデザインも凝ったものを選ぶのが◎。

おしゃれな装飾レールをつけている場合は、
レールとデザインを揃えるのも統一感が出るのでおすすめです。


スタッフおすすめ①
困った時はコレ!木目が優しい表情の「フォレスタA」


スタッフおすすめ②
アンティークな風合いがおしゃれ!
シャビーシックにもぴったりのふさかけ「リネージュ」


【カーテンレールの質感と合わせるなら…】
▽カーテンレール一覧

レール一覧ページ
シンプルなレールからおしゃれなレールまで!1cm刻みのカーテンレール一覧ページを見る

▽ふさかけ商品一覧

シンプルな5色のふさかけ
メタル製、木目調、デザイン性の高いものまで「ふさかけ」をもっと見る

ふさかけを使わずにカーテンをまとめる方法

カーテンを開ける女性
ペットボトルのリサイクルから生まれたカーテン<サステナブリリアント>

どうしても壁に穴もあけられないし、粘着テープのふさかけもつけられなさそう…
特に賃貸物件の場合は、そういうケースも多いと思います。

そんな時でもカーテンをまとめるのをあきらめないで!
ふさかけを使わずにカーテンをまとめる方法をご案内します。

マグネットタッセルでまとめる

マグネットタッセルの紹介
コロンとしたマグネットでカーテンを飾りながら束ねる、デザインタッセル <ガレット>

まず、おすすめしたいのが「マグネットタッセル」と呼ばれるものです。

タッセルの両端にマグネットがついているので、
カーテンを挟んでまとめることができます。

マグネット部分の説明

荷重がかかった時に簡単に外れるので、
お子さまやペットがひっかかってしまうという事故を防ぐことにも。
※部品の誤飲にはご注意ください

カーテンをまとめるのにはもちろん、
レースカーテンをおしゃれに留めることもできる優れものです。


▽スタッフおすすめ①
使いやすさNo.1!コロンとした形がキュートな「ガレット」


▽ディレクターおすすめ②
子供部屋にぴったり☆ぬいぐるみ型タッセル「アニマルタッセル」

リボンや紐でまとめる

カーテンをリボンでまとめる
ポップなストライプにオモチャや文具もなじむキッズカーテン<プッチ>

マグネットタッセルをわざわざ買うのもな…という時は、
お家にあるリボンや紐で結んでみるのもひとつ。

特にガーリーなカーテンはリボンで結ぶと、
可愛らしさがより引き立って◎

ふさかけを使わずにできるのはもちろん、
カーテンのアクセントにもなるのでおしゃれな印象に。
あなただけの自慢の窓辺の完成です。

ふさかけはカーテンと暮らしに合わせて選ぶのが◎

タッセルでまとめられたカーテン
愛らしいドライフラワーの刺繍に、遮像×UVカット×防炎機能まで備わったレースカーテン<センプリチェ>

いかがでしたか?

カーテンをまとめるのに欠かせないはずなのだけれど、
あまり広く知られていない「ふさかけ」。

選び方や取り付け方のお悩みが
少しでも解決できていたら幸いです。

暮らしに合わせたふさかけを選んで、
ステキなカーテンライフをお過ごしくださいね♪

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