モロッコインテリアのプフ、バブーシュとの付き合い方。革製品のお手入れ方法

2021/11/8 2023/8/9

エキゾチックな雰囲気とカラフルな色使いが素敵なモロッコインテリア。
そのモロッコのインテリアに欠かせないといっても過言ではないアイテムが、「プフ」クッションと「バブーシュ」ルームシューズです。
伝統的な方法で一つ一つ、現地の職人さんが手作りで作製していますので、みんなちがってみんないい の精神で、世界に一つの小物は、ひとつひとつが個性となるのが手作り品の魅力です。
お客様と生活を共にして新たなストーリーを紡いでいけるような商品であると考えております。
そこで今回の記事では山羊革を使用した「プフ」「バブーシュ」のお手入れ方法をご紹介します!

モロッコインテリアの「プフ&バブーシュ」とは

モロッコの「プフ&バブーシュ」と聞いて、どのような商品なのか「想像できない…」という人もいるのではないでしょうか?
そこでプフとバブーシュについてご紹介します。

またプフとバブーシュだけではなく、モロッカンテイスト全般に興味のある方は是非以下の記事もご覧ください↓

モロッコ風インテリアで異国情緒あふれる部屋にする方法!モロッカンテイスト特集

プフとバブーシュとは

●バブーシュ
カラー

<モロッカン モロッコの職人技が詰まった直輸入雑貨<バブー >

バブーシュとは、モロッコの革製スリッパのことで、
かかと自体はあるのですが、それを潰してスリッパのように履くのがバブーシュの基本的なスタイルです。
カラフルでキラキラスパンコールや刺繍の装飾がかわいいスリッパです。

最近では、日本の雑貨屋さんでも見かけるようになりましたね。
名前がわからないけど見た事ある人も多いと思います。
「バブーシュ」という名前のスリッパ、ぜひ覚えて下さいね。

モロッコの伝統的な履物で、モロッコの人はみんな日常的に履いています。

バブーシュの種類は、スリッパのようにルームシューズとして履く「内履きタイプ」と、外出時に履く「外履きタイプ」があり、それぞれソールの作りやアッパーとの縫い合わせが異なります

素材になる革は羊や山羊、牛やから作られるものがほとんどです。
羊革のものはふわふわすべすべ柔らかな履き心地、
牛革や山羊革はしっかりとした固めの肌触りになります。

●プフ

モロッカン モロッコの職人技が詰まった直輸入インテリア雑貨<モロッコプフ>

モロッカン モロッコの職人技が詰まった直輸入インテリア雑貨<モロッコプフ>

プフとは、モロッコ発祥のころんとした形が特徴のクッションスツールのこと。
本場の伝統的なプフは、羊や山羊革を使用していますが、最近では扱いやすい合皮製やいろんなデザインを見かけるようになりました。コンパクトなので、一人暮らしのインテリアでソファ代わりとして人気です。
また、モロッコではプフの中に衣類やタオルなどを入れて収納袋としても使用されています。
羊や山羊の革を使ったプフが定番ですが、牛革のものもあります。しっかりした素材なので、クッションとしてだけではなくスツールとしても使えます。
キャメル色や黒の革素材が多いですが、白やベージュカラー、色つきの革もあります。革の表面には可愛い刺繍が施されています。

プフ、バブーシュの匂いを取る方法

レザー製品はオシャレ且つ長く愛用できるのでおすすめなのですが、デメリットとして、革製品の独特な臭いが強い点が挙げられます。

革製品の独特な臭いは、皮をなめす時に使用される「なめし剤」の臭いが原因です。
この臭いは時間と共に薄くなっていきますが、特に買ったばかりの商品は臭いがキツく、プフの「中に何も入れたくない…」なんて思う人もいるかもしれません。
とはいえ、革の臭いを取るために水洗いしたり、洗剤を使ったりすると、風合いが変わることや色落ちする原因となります。
そうなってしまっては、せっかくの素敵な革小物が台無しになってしまうので、革の臭いを取るおすすめの方法を2つご紹介します!

1-1 風通しの良い場所で陰干しする

まず1つ目は、陰干しです。

紫外線に消臭・殺菌の効果があるので有効な方法ですが、1度では取り除けず、何日もかかってしまうのがデメリットです。
また、直射日光に当てるのは色あせの原因になりますので、晴れた日の日陰で干す必要があります。梅雨の時期など、晴れない日が続く時期は、他の方法を試した方がいいかもしれません。
費用は全くかからないのがメリットなので、革の臭いが強くない場合や、気長に待てる方は試してみましょう!

1-2 重曹を使う

もう1つは、重曹を使う方法です

重曹には脱臭効果があるのはご存知の方も多いのではないでしょうか?
実は革の臭いを取るのにも有効な方法なのです!
やり方はとても簡単ですので、早速方法をご紹介します。

用意するもの

・重曹
・プフが入るくらいの大きいビニール袋
・重曹を包むためのハンカチや靴下など


①プフをビニール袋に入れます。
②ハンカチで重曹を包んで縛る、もしくは使ってない靴下に重曹を入れる(2~3つ用意する)→ビニール袋に一緒に入れる
③ 袋の口を縛って密閉

これだけです!しばらく放っておくと、臭いは最小限になるはずです。

臭いがあまりにもキツイ場合は、重曹の他にインクの吸着により消臭効果のある「新聞紙」を一緒に入れてみてもいいかもれません

※通常、革製品の臭いを取るのに革クリームを使う方法もありますが、プフは面積が多く、クリームを大量に使わなくてはいけないので、あまりおすすめではありません。
また、専用のクリーナーを使って洗うのも、風合いの変化や色落ちの原因になり兼ねないので、あまり良い方法とは言えないでしょう。

プフ、バブーシュのお手入れ 長く楽しむ3つのコツ


天然素材である革は、愛用すればするほど、味わいを増すのが魅力。
長く使うとダメージもそれなりに受ける可能性はありますが、
手入れをすれば、応えてくれるのも革という素材です。
革製品を気持ち良く長くお使いいただくために、
どなたも覚えておくと役に立つ、お手入れの方法を3つご紹介します。

2-1 中敷に注意!(バブーシュの場合)

まずは何よりも中敷に注意することが大切です。
中敷革はボンドで接着されているので、めくれて剥がれやすくなってしまっています。
製品の仕上がりが甘い場合などにはすでに剥がれがある場合もあります。
購入の際は、中敷が側面上まで革を贅沢に使用し接着面が大きいものがおすすめです。

はがれてしまった場合はあせらず、皮革用や木工用ボンドで接着しましょう。
簡単に補修ができます。表面にこぼして汚さないように気をつけて下さい。

そして中敷底にしいてあるクッションスポンジですが、とても薄いので、へたり易くなっています。
ぺしゃんこになってしまうのが気になる場合や、しっかりとしたクッション感を保ちたい場合は、
中敷の接着メンテナンスの際に、市販の靴底クッションなどと取り替えることもおすすめします。

2-2 保管方法に気をつける。

意外に見落としがちですが、保管に気をつけましょう。
しばらく使わない場合は、湿気の無いところで乾燥させた状態で保管します。
風通しもよく通気性よい場所が好ましいです。

また、バブーシュはビニール袋などに入れてしまわず、通気環境を保てる不織袋や綿袋などを使用します。
2週間くらい使用しない場合でも、湿気の多い日本の環境などではカビなどが発生しやすくなります。保管まではいかなくとも、しばらく使用しないときは、直射日光の当たらない通気の良い乾燥した環境に陰干しをしておきます。

2-3 簡単な乾拭きを。


バブーシュやプフは本革製品です。モロッコ製のものは生産環境などによって革質の差が大きいです。

気付いたとき、お時間のあるときに、プフやバブーシュに触れて、簡単な乾拭きをすることで革の状態を確認することも大切です。
革の状態があまり良くないようであれば、市販の革用クリームなどを使うこともよいです。
頻繁なお手入れは必要ありませんが、いきものである革に少しの気づかいは長く楽しむコツにもあります。

以上が、簡単にできる3つのコツです。

革、それ自体は非常に強い素材で長く楽しめるものに違いはありません。
特別な時間の演出や、お客様へのおもてなし、またデスクワークメインの事務所用など、環境にあわせた楽しみ方で長く使うことが可能です。
プフやバブーシュに、少しずつアジが出ていくのを楽しめるインテリアなので、お手入れをして変化を楽しんでみてくださいね。

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