毛皮ラグのメリット・デメリットやお手入れ方法を専門店のバイヤーが解説

2024/4/16 2024/4/19

毛皮ラグ

「毛皮ラグってどうなんだろう?」
「触り心地がすごくよかったけどお手入れとか大変じゃないかな?」
「本物の毛皮ラグとフェイクファーの違いは?」

毛皮ラグの購入を検討していらっしゃる方の中には、上記のような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではムートンラグに代表される毛皮ラグのメリット・デメリットから、天然とフェイクファーの違いや毛皮ラグのお手入れの方法まで、専門店のバイヤーが徹底解説していきます。

毛皮ラグを購入するときに、多くの方が気になる点を網羅した記事です。
これを読めば、毛皮ラグの悩みが解決し、購入するべきかどうかが分かるでしょう。

毛皮ラグの購入を考えておられる方は、ぜひご一読てください!

毛皮ラグのメリット4つ

壁を突き破る手

毛皮ラグを敷けば次の4つのメリットが得られます。

①ふわふわで触り心地抜群
②べたつかずオールシーズン使える
③汚れにくく衛生的
④弾力性があるから座り心地抜群

 

毛皮ラグの特徴は、ふわふわで豊かな毛並み。
特に、毛皮ラグの中でもムートンはオールシーズン快適に使えます。
加えて、天然のムートンは汚れにくく、すぐに拭き取れば汚れを落としやすいです。

こうした毛皮ラグの特徴から上記の4つのメリットが得られるのです。

それでは、それぞれのメリットについて掘り下げていきますね。

①ふわふわで触り心地抜群

ムートンラグ ふわふわな触り心地

ふわふわでさわり心地が抜群なのは、毛皮ラグの代表的なメリットです。

毛皮ラグといえば、羊の毛皮を使ったムートンラグが主流
ムートンラグはボリュームのある毛並みですから、ふわふわで最高のさわり心地ですよ。

触ると思わずうっとりするような気持ちになります。

②べたつかずオールシーズン使える

べたつかないムートンラグ

毛皮ラグは、意外と夏でもべたつかずオールシーズン使えるのがメリット。

羊毛の繊維は水分を奥まで吸収する性質があるので、表面がべたつくことはありません。
さらに、羊毛の表面はうろこ状になっており、外の湿度に合わせて水分を吸ったり吐いたりする”調湿性”があるので、梅雨の時期でも快適に利用することが可能ですよ。

また、カールしている羊毛が複雑に絡み合うことで、繊維と繊維の間に空気を溜め込むことによる保温効果で熱が逃げにくい点も毛皮ラグの特徴
したがって、冬でも暖かい肌触りが楽しめるわけです。

毛皮ラグのムートンはべたつきにくさ・調湿性・保温性に優れたオールシーズン使えるアイテムですよ。

③汚れにくく衛生的

衛生的なラグ

毛皮ラグのムートンは撥水性が高く、汚れが付着しにくい という点もメリットです。
加えて、静電気が発生しにくくホコリが付着しにくいです。

ムートンラグは、日常の簡単なお手入れだけで衛生的に使えますよ。

④弾力性があるから座り心地抜群

座り心地の良いラグ

毛皮ラグは弾力性があり、座り心地抜群という点もまたメリット
羊毛は1本1本にクリンプという自然の縮れがあります。これが程よい弾力性と快適な座り心地を提供してくれるわけです。

特に夏でも使えるラグは、毛足の短いラグものが中心ですが、弾力性には欠けていますよね。

その点、毛皮ラグであれば夏でも使える弾力性のあるラグなので、床に座って過ごすことが多い方にはぴったりですよ。

毛皮ラグのデメリット4つ

破れた壁

毛皮ラグには、気になる次の4つのデメリットがあります。

①遊び毛が出る
②価格が高い
③フェイクファーはむしろべたつく
④動物愛護的な問題

 

それぞれのデメリットについて、体的な内容やデメリットを解消する方法について紹介していきますね。

①遊び毛が出る

掃除機

毛皮ラグに限らず、繊維製品はほとんどが表面にフワフワの綿ぼこりのようなもの、つまり遊び毛が出る点がデメリットです。

ラグ作りには、表面を均一にカットする工程があります。
この工程のときに、カットしたラグの素材が毛と毛の間に入り込んでしまうことがありますが、これが、遊び毛ができる主な原因です。

遊び毛の対処法ですが、一般的に遊び毛は2〜3ヶ月で落ち着きますので、まずはそれを待つのが一番です。
しかし、落ち着いてからも摩擦が原因で遊び毛が出るので、完全になくすことはできません。

毛皮ラグの遊び毛が気になるようであれば、定期的に軽く掃除機をかけるなどの方法で対処してくださいね。

②価格が高い

価格が高い

毛皮ラグは、価格が普通のラグより高い点もデメリット。

ラグとして使用する毛皮は厳選されたものなので、その希少性ゆえに価格が高くなりがちなのです。

また、高品質のムートンは、地面に接しておらず毛が痛んでいない背中の部分を使用します。
そうした希少な素材を使った毛皮ラグであればさらに値段が高くなるでしょう。

天然素材のムートンラグは価格が高いので手が出ないという方には、フェイクファーの毛皮ラグをおすすめします。

③フェイクファーはむしろべたつく

フェイクファーラグ

価格面やお手入れの手軽さに優れるフェイクファーですが、天然素材のラグよりもべたつきやすい点がデメリット。
特に夏は、汗と湿気でべたつきやすく要注意ですよ。

安いですが、その分吸湿性・放湿性の点で天然素材の毛皮ラグには劣っています。

④動物愛護的な観点から非人道的とみられる

動物愛護

天然素材の毛皮ラグは、一部の人にとって動物愛護的な観点から問題があるという点もデメリットでしょう。

毛皮ラグに使われるムートンは、羊の毛皮をそのままなめして毛を伸ばして染色を施したものです。
羊毛は、羊毛用の羊から取られたものと、食肉用の羊から取られたものがあります。

特に、羊毛用の羊から羊毛を取るときに、羊の臀部の皮を切り取るミュールシングという処置を行っているところもあり、これが非人道的な処置ととらえられる傾向が。

一方で食肉用の羊から出た副産物の毛皮であれば、動物愛護的な観点では人道的だとみなされる傾向も多いです。
気になる方は素材の製造工程にも注目しましょう。

本物とフェイクファーの違い

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天然のムートンとフェイクファーでは全く別物と考えてください。

天然素材のムートンラグとフェイクファーのムートンラグにはそれぞれ以下の特徴があります。

天然素材の特徴 フェイクファーの特徴
ベタつかない
弾力性がある
エアコンによる冷えを予防できる
汚れに強い
ラグ以外にも使える
防ダニ・抗アレルギー・消臭・防炎などさまざまな機能がついている
ホットカーペットや床暖でも使えるものがある

表の通り天然素材の方が価格は高いですが、その分多くのメリットがあります。
一方でフェイクファーも、防ダニや消臭機能など、天然素材にはない加工が施されている点が特徴。

天然素材・フェイクファーの特徴を比較し、予算・部屋のイメージ・求める機能などから、自分のお家にぴったりな毛皮ラグを選ぶことが大切ですよ。

とはいえ、やはり毛皮ラグを使うなら本物の天然素材がおすすめ。

中でも、<ムートンフリース>は当サイトイチオシの商品です。
ふわっとした抜群の触り心地は、ぬくもりとあたたかさを感じさせてくれます。

床に置くだけでなく、ベッドの上においてアクセントとしても使用可能ですよ。

 毛皮ラグのお手入れ方法  

毛皮ラグ

ウール100%のムートンラグは洗濯できないので、天然素材の毛皮ラグは次の方法でお手入れしてくださいね

①ブラッシング
②通気性の良い場所で陰干し
③遊び毛・ホコリを落とす

 

上記のような日常的なお手入れすれば、ムートンラグの心地よい肌触りを長く保つことが可能になります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①ブラッシング

ブラッシング

ムートンラグのお手入れ方法一つ目は、ブラッシングです。

ブラッシングの際は羊毛のキューティクルを壊さないように霧吹きなどで軽く湿気を与えてからブラッシングするのがコツ

また、羊毛を立たせて、毛と毛の間の空気を入れ替えるためにも、毛の流れと反対方向にブラッシングするとよいでしょう。

毛玉になっている部分は、強くこするのではなく、優しくほぐすような感覚でブラッシングしてくださいね。

②通気性の良い場所で陰干し

陰干し

ムートンの肌触りをキープするためには、定期的に通気性の良い場所で陰干しするのがおすすめ。
湿気をとばすことができます。

目安としては半月に1回くらいのペースがよいでしょう。

陰干しには、毛と毛の間の空気の入れ替え、ニオイの除去、風合いが戻るといった効果があります。

注意点として、直射日光が当たると色褪せの原因になるので、必ず陰干しするようにしてくださいね。

③遊び毛・ホコリを落とす

毛皮ラグのお手入れ方法3つ目は、遊び毛やホコリを落とすことです。

遊び毛やホコリは陰干ししたときに布団たたきなどで軽くたたくことで落とすことができますよ。

掃除機の使用はできないのでご注意ください。
また、粘着カーペットクリーナーも毛を抜いてしまうので使ってはいけません。

自宅での洗濯のポイント2つ

ポイント

ウール100%のムートンラグは洗濯できませんが、フェイクファーの毛皮ラグなら洗濯できるものがあります。

洗濯する際には次の2つのポイントをおさえてください。

①洗濯表示を確認しよう
②乾燥機はNG!陰干しで丁寧に

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①洗濯表示を確認しよう

洗濯表示

フェイクのムートン風のラグは素材に化学繊維を使用しているものが多く、化学繊維で織られているラグであれば洗濯OKのタイプがあります。

洗濯できるかどうかを見極めるためには、洗濯機に入れる前に洗濯表示をチェックしてください

洗濯表示は、ラグについているタグからご確認いただけます。

②乾燥機はNG!陰干しで丁寧に

陰干し

フェイクファーのムートンラグであっても、洗濯後に乾燥機に入れるのはNGです。

乾燥機がNGなのは、燥機の熱でラグの生地の部分が熱収縮を起こし、破れる可能性があるからです。

フェイクファーのムートンラグも、天然素材のムートンラグと同様に天気のいい日を選んで陰干ししてください。

そうすることで、風合いや手触りが戻りますよ。

まとめ

この記事では毛皮ラグの持つメリット・デメリット、天然素材のムートンラグとフェイクファーの違い、お手入れの方法を専門店のバイヤー目線で紹介してきました。

天然素材のムートンラグは抜群の触り心地だけでなく、高い保温性・調湿性・弾力性を兼ね備えた優れもの。
べたつきにくく、オールシーズン使うことが可能です。

一方で、価格の高さなどデメリットも。

しかし毛皮ラグ独特の雰囲気や抜群の手触りは、お部屋をもっと快適な空間に変えてくれますよ。
この機会にお部屋のイメージに合う毛皮ラグを探してみてはいかがでしょうか。

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