
「遮光カーテンにしたいけれど、1級と2級って何が違うの?」「寝室なら1級?リビングなら2級?」と、遮光等級で迷っていませんか?
1級遮光と2級遮光は、どちらも光を遮る機能を持ったカーテンですが、実際に使ったときの部屋の暗さや光の感じ方には違いがあります。 また、同じ遮光等級でも色によって見え方が変わったり、1級遮光でもカーテンの隙間から光が漏れたりするため、等級だけで選ぶのは注意が必要です。
この記事では、1級遮光と2級遮光の違いを実際の見え方とともに比較し、寝室・リビングなどの使用シーンや、重視したいポイント別にどちらがおすすめかをカーテン専門店が解説します。
さらに、「とにかく真っ暗にしたい」という方に向けた完全遮光という選択肢や、1級・2級それぞれのおすすめカーテンもご紹介。
自分にはどの遮光カーテンが合うのかを決めて、そのままお気に入りの一枚を見つけていきましょう。
目次
1級遮光と2級遮光の違いを4つのポイントで比較
1級遮光と2級遮光の違いは、単純な「遮光率」だけではありません。実際に使う際、主に以下の4つの違いがあります。
- ①遮光性|部屋の暗さはどのくらい違う?
- ②外からの見え方|2級遮光は夜に透ける?
- ③遮熱・保温性|遮光等級によって差はある?
- ④デザイン・生地|選べる種類に違いはある?
遮光率の数字だけでは分かりにくい、実際に使ったときの違いも含めて比較していきましょう。
① 遮光性|部屋の暗さはどのくらい違う?
遮光カーテンの等級は、生地に光を当てどれくらいの光を遮ったかを測定する日本工業規格「JIS」による遮光性能試験の結果によって決まります。

※参照元:一般社団法人日本インテリアファブリック協会(2026年8月時点)
1級遮光は遮光率99.99%以上、2級遮光は99.80%以上99.99%未満。数字だけを見るとわずかな差ですが、実際にお部屋で使うと暗さの感じ方には違いがあります。
◆1級遮光は昼間でもかなり暗くなる

級遮光は外からの光をほとんど遮るため、昼間にカーテンを閉めると、人の顔や表情が認識しにくいほどの暗さになります。
真っ暗な環境で眠りたい方や、夜勤などで昼間に就寝する方、日中にプロジェクターを楽しみたい方にも向いています。
ただし、実際に使ってみると、「昼間でも完全な暗闇になる」というわけではありません。
本当に真っ暗だと感じやすいのは、日が暮れてから夜にかけて。
昼間はカーテン生地そのものが光を遮っていても、窓まわりの隙間から入る光やカーテンの色によって、明るさの感じ方が変わるためです。
◆2級遮光はほどよく光を遮る

2級遮光は日中カーテンを閉めるとお部屋はある程度暗くはなりますが、人の顔や表情は確実に認識できます。
夜は電気を消して目が慣れてくると、うっすらと月明かりや街灯を感じ、人の顔もわずかに認識できる程度。朝になるとカーテン越しにほんのり明るさを感じ、「朝が来た」と自然に分かるくらいです。
そのため、真っ暗すぎるのが苦手な方や、昼間の直射日光や西日は抑えたいけれど、できれば照明をつけずに過ごせるくらいの明るさは残したい方におすすめの遮光性です。
日差しが差し込む日中でも、色の濃い2級遮光カーテンを閉めると、眩しさはしっかり抑えつつ、室内にはほんのり明るさが残ります。体感としては、「電気をつけていない夕方くらいの明るさ」をイメージすると分かりやすいでしょう。
このように、遮光性の数値の違いはわずかですが、特に日中の遮光性に感じ方に違いがあります。
◆実際の光の当たり方を比較

直射日光による陽射しの影響は、1級遮光と2級遮光では結構違うのが分かります。
ちょうど直射日光が当たっている箇所はベランダに置いた植物の影もしっかり分かり、屋根や日光を遮るものが無いお部屋であれば、2級遮光は室内が暗くなり過ぎないのもお分かりいただけるかと思います。
②外からの見え方|2級遮光は夜に透ける?

1級遮光は室内のシルエットが外から見えにくく、2級遮光は夜に室内の照明をつけた状態で窓際に立つと、シルエットが分かる場合があります。
ただし、実際の見え方はカーテンの色や室内外の明るさ、窓との距離などによっても変わります。
◆1級遮光は夜でもシルエットが見えにくい

外からの光をほぼ遮断する分、室内の光を外に漏れにくくする効果もあります。
そのため、1級遮光であれば室内の人影が見えづらく、夜遅くまで部屋の明かりをつけていても、たとえ窓が近い隣接した家があったとしても、光漏れを気にする必要もないでしょう。
室内同様外から見てもレールやカーテンの隙間から光は漏れるため、室内の電気が付いているかどうかという判断はつくと思います。
道路に面した1階のお部屋や、正面にも他人の家の窓があるなどといった視線が気になるお部屋には、室内のいる人のシルエットは全く見えない1級遮光であれば、プライバシーをしっかり守りつつ安心して快適な暮らしが贈れるでしょう。
◆2級遮光の見えにくさ

2級遮光は非遮光カーテン程中の様子が透けることはないですが、夜室内の電気を付けた状態で窓に近づけば、シルエットが分かるレベルです。そのため外からの視線を遮りプライバシーをしっかり守りたい人には不向きかもしれません。
特に、女性の一人暮らしなど防犯面を重視したい場合や、道路に面した1階、隣家との距離が近いなど外からの視線が気になるお部屋では、室内のシルエットがより見えにくい1級遮光がおすすめです。
③遮熱・保温性|遮光等級によって差はある?

遮光カーテンは生地の密度が高いものが多く、非遮光カーテンと比べて遮熱・保温効果も期待できます。
ただし、「1級遮光だから2級遮光より遮熱・保温性が高い」とは限りません。 同じ商品でもカラーによって遮光等級が異なりながら、遮熱・保温性能は同じという場合もあります。
そのため、省エネ効果を重視するなら、遮光等級ではなく商品ごとの「遮熱率・保温率」や機能表示をチェックするのがポイントです。
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④デザイン・生地|選べる種類に違いはある?

デザインや生地の選択肢は、1級遮光より2級遮光の方が豊富な傾向があります。

1級遮光は無地やシンプルなデザインを中心に選びやすい一方、2級遮光にはプリント柄やジャガード、素材感を楽しめる生地なども豊富。同じ商品でも、カラーによって1級・2級と遮光等級が異なる場合があります。
◆1級遮光カーテンの生地の特徴

1級遮光の素材やデザインのイメージとして
・可愛いデザインが少ない
・生地が分厚い
・種類が少ない
このようなイメージをお持ちじゃないでしょうか?
実は、1級遮光にデザイン生地が少ないのには製造上の理由も。もとは1級遮光の生地でも、プリント加工の熱や色・デザインの影響によって遮光性がわずかに下がり、完成品では2級・3級になることがあります。
そのため、デザインによっては限りなく1級遮光に近い2級遮光もあるかもしれません。
また、1級遮光は主に生地の繊維の隙間に黒い遮光色糸を使用している為、白系のカラーでもややグレーがかっていたり、白度の低いものが多いです。
◆2級遮光カーテンの生地の特徴

・ファブリック感のある生地も多い
・とにかくプリントデザインが豊富
・ジャガード生地など、プリント以外の織物も豊富
といった、生地のラインナップに関しては、2級遮光が断然優秀!
また、2級遮光の生地は黒い遮光糸を生地内部に使用していないものもあり、白度が高い無地も多く存在します。分かりやすいのは白いカーテン。

こちらの白い2級遮光カーテンを見て感じるように、白の白度も高く美しい発色を保つことができます。
真っ暗にすることが最優先ではなく、生地の風合いやデザイン、明るいカラーも楽しみたい方は、2級遮光まで選択肢を広げるとお気に入りを見つけやすくなります。
1級と2級、あなたに合う遮光カーテンはどっち?

どちらにも良いところがあって、迷ってしまう方も…。そういった場合は、何を1番重視するかで決めるのが良いでしょう。
1級遮光がおすすめなのはこんな人
- ・昼間でもできるだけ暗くしたい
- ・夜勤などで日中に眠る
- ・プロジェクターを楽しみたい
- ・夜の外からの視線をできるだけ抑えたい
- ・デザインより遮光性を優先したい
2級遮光がおすすめなのはこんな人
- ・真っ暗すぎる部屋は苦手
- ・朝の自然な明るさを感じたい
- ・日差しを抑えながら適度な明るさを残したい
- ・2階以上など、外からの視線がそこまで気にならない
- ・生地の風合いやデザインにもこだわりたい
迷ったときのポイントは、カーテンに何を一番求めるかです。
できるだけ暗くしたいなら【1級遮光】、適度な明るさを残しつつ、生地感やデザインも楽しみたいなら【2級遮光】を基準に選ぶと分かりやすいでしょう。
なお、遮熱・保温性は遮光等級だけでは決まらないため、省エネ効果を重視する場合は、商品ごとの遮熱率・保温率もチェックしてみてください。
遮光カーテンを選ぶ前に知っておきたい注意点
ここまで1級遮光と2級遮光の違いを比較してきましたが、実際のお部屋の暗さは遮光等級だけで決まるわけではありません。特に知っておきたいのが、「カーテンまわりの隙間」と「カーテンの色」による違いです。
① 1級遮光でも隙間から光は入る
1級遮光は生地そのものの遮光性能が高くても、お部屋が完全な暗闇になるとは限りません。
カーテンを閉めても、
- ・カーテンレールの上
- ・カーテンの裾と床の間
- ・カーテンを閉じた中央
- ・カーテンの両サイド
などの隙間から光が入るためです。
特に日当たりのよい窓では、昼間はこうした隙間から入る光を思った以上に感じることも。
昼間でもできる限り真っ暗にしたい場合は、遮光等級だけでなく、カーテンのサイズや取り付け方、窓まわりの隙間対策もあわせて考えましょう。
② 同じ遮光等級でも「色」で暗さの感じ方は変わる
もうひとつ覚えておきたいのが、同じ遮光等級でも色によって暗さの感じ方が変わること。

上の写真のように、同じ生地・同じ1級遮光でも、白やアイボリーなどの明るい色と、ネイビーや濃いグレーなどの濃色では、光の感じ方に差が出ることがあります。
これは2級遮光でも同様です。
特に「1級だからどの色でも同じ暗さ」「2級だからどの色でも同じ明るさ」とは限らないため、暗さにこだわる方は遮光等級だけでなく、カラーにも注目して選びましょう。
- ・できる限り暗くしたい → 1級遮光+ネイビー・濃いグレーなどの濃色
- ・白やアイボリーなど明るい色にしたいけれど、遮光性も重視したい → できるだけ遮光性能の高い1級遮光を選ぶ
色による遮光性の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
それでも暗さを重視するなら「完全遮光」という選択肢も

「1級遮光でもまだ明るさが気になる」「できる限り生地から光を通したくない」という方には、完全遮光という選択肢もあります。
完全遮光カーテンは、生地の裏面に特殊なコーティングなどを施すことで、生地からの光を徹底して遮るカーテンです。また、生地の気密性が高くなることで、遮熱・保温性や防音性に優れた商品が多いのも特徴です。

また、「完全遮光=暗い色のカーテン」ではありません。
完全遮光は生地の裏面に施したコーティングなどによって光を遮るため、ホワイトやアイボリー、淡いピンクやブルーなど、明るいカラーでも高い遮光性を持つ商品があります。
「部屋はしっかり暗くしたいけれど、インテリアは明るい雰囲気にしたい」という方も、カラーを諦めずに選べます。

純白のホワイトをはじめ、柔らかなニュアンスカラーからシックな色まで豊富に揃う<マリッジ>。完全遮光でありながら、薄く軽やかでしなやかな生地感も魅力です。
なお、完全遮光でもレールの上や両サイドなど、カーテンの隙間から入る光まで防げるわけではありません。 昼間でもできるだけ真っ暗にしたい場合は、窓まわりの光漏れ対策もあわせて行いましょう。
まとめ|自分に合った遮光カーテンを選ぼう
1級遮光と2級遮光は、遮光率の数字だけでなく、実際に使ったときの暗さや光の感じ方、外からの見え方、生地やデザインの選択肢にも違いがあります。
・できるだけ部屋を暗くしたいなら1級遮光
・適度な明るさを残しながら生地感やデザインも楽しみたいなら2級遮光
を基準に選ぶと分かりやすいでしょう。
さらに、「1級遮光でもまだ明るさが気になる」という方には、完全遮光という選択肢もあります。
大切なのは、遮光等級の数字だけで決めるのではなく、自分がカーテンに何を一番求めるかで選ぶこと。ぜひ、お部屋での過ごし方にぴったりの一枚を見つけてくださいね。
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