ブラインドが下がらない時、壊れた時の直し方!メーカー保証も詳しく解説

2023/10/6 2025/1/7

ブラインドを触る手

お気に入りのブラインドを、いつも通り開閉しようとしたら…「羽が下がらない!」、「片方だけ下がって斜めに傾いてる!」「紐が切れた!」なんてトラブルでお困りの方もいらっしゃいませんか?

ブラインドを使用していると、割と発生しやすいのが、こうした操作トラブルです。そんな時どうすれば良いのか、ブラインド販売店スタッフが自分で直す方法を解説をしていきます。

また、自分でどうしても直せない時に確認したい「メーカー保証」についても紹介。この記事を読めば、今ある状況でどの選択肢をとればいいのか、きっとわかるはずです。

「やっぱり不安だからプロに相談したい」という方は、こちらからお問い合わせください◎

ブラインドでよくある5つのトラブルパターン

 

ブラインドの操作

ブラインドが上手く動かなくなる原因は、さまざまです。スラット(羽根)の昇降がスムーズでない、停止しない、紐が切れたなど、症状に応じて対処法も変わります。この記事では、一般的なブラインドのトラブル例とそれに対処する方法をご紹介します。

トラブル①: スラット(羽根)の停止ができない

ブラインドのトラブルの中で最もよく起こるトラブルが「スラット(羽根)が期待通りに停まらない」というもの。

スラットを最上部にしたいのに方法が分からない、スラットが時々止まらないなど、さまざまなケースがあります。

スラットが思うように停まらない原因の一つとして、昇降コードの操作方法が誤っていることがあります。

・引っ張る方向が違う
・角度が不足している
・引っ張る力が足りない

といった可能性が高いです。このような場合まずは取扱説明書を参照し、正確な操作方法を再度試してみましょう。

トラブル②: スラットが斜めに傾いた

柔らかな光が入るブラインドコードを引っ張る位置を誤ったり、椅子や棚に片方のスラットが引っかかったりすることが原因です。しかし斜めになってしまったとしても大丈夫!対処法はシンプルです。

スラットを最下部までゆっくりと降ろしてみてくださいスラットの左右の高さが整い、通常の状態に戻ります。

トラブル③: スラット(羽根)が折れた

ブラインドのスラットは、アルミ製の薄い板でできています。そのため風に吹かれたり、何かに引っかかったりすることで折れることがあります。

スラットの折れを未然に防ぐためには、風の強い日に窓を開けたままにしないよう心がけましょう。

一度折れてしまったスラットは元通りには修復できませんが、昇降に問題がなければ、一部のスラットが折れた状態でも使用することは可能です。

ただし、折れたまま使うのは見た目も悪く、遮光性・遮熱性が下がったり場合によっては室内が見えてしまったりと、機能が著しく損なわれてしまう可能性も高まります。

スラットの折れが大きい、複数枚折れてしまったという場合には買い替えを考えた方が良いかもしれません。買い替える場合は、保証のついたメーカー製がおすすめです。

トラブル④: 紐が切れた

紐が切れた!と思い焦ってしまう人も多いでしょう。交紐が切れたかと思っても、安全パーツが外れただけかもしれません。

紐に取り付けられた安全パーツ(セーフティージョイント)は、一定以上の負荷がかかると外れる仕組みになっています。外れた安全パーツは簡単にはめることができます。

ブラインドのセイフティーロックが外れた状態

本当に紐が切れてしまった場合は業者に依頼するとお金がかかるため、ご自分で交換したいと考える人もいらっしゃるでしょう。

こちらの記事ではざっくりと交換の手順をご案内します。ご参考にして下さい。

≪事前に準備しておきたい道具≫
・マイナスドライバー
・ライイラー
・はさみ
・ペンチ
・ピンセット
・新しい紐
・軍手

≪紐の修理手順≫

①紐の切れた箇所にライターの火で少し溶ける程度にあぶる。
②切れた反対側を強く押し当て、しばらくの間(10秒程度)押し当てて繋ぐ。
※火を使うので火傷や火の始末には十分気を付けてください。

動画でも手順をご案内してます。こちらも参考にして下さい。

TOSO公式YouTubeより引用

長年の仕様のより経年劣化で紐(操作コード)が摩耗して切れてしまうことがあります。特に大型サイズのブラインドは重量があり、紐の消耗が激しい傾向にあります。(紐への負荷は操作方法によっても異なります。)

切れてから新しい紐に交換するのは容易ではありません。紐が切れる前の交換をおすすめします。

トラブル⑤: ブラインド本体が傾いた、外れてしまった

ブラインド本体の取り付け

ブラインドの本体(上部メカ部分)が斜めに傾いたりガタッと外れたりしたら、考えられるのが取り付け方の問題です。

解決するためには、ブラケットを中心に注意深く確認しましょう。※ブラケットとは、ブラインドを天井や壁に固定するための取り付け金具です。

もしブラインドが不安定だったら、ただちに対処しましょう。

≪確認ポイント≫
1.ブラケット(ブラインド本体を壁に取り付けるパーツ)が確実に固定されているか確認する。
2.必要なブラケットの数が不足していないか確認する。
3.ブラインドを取り付ける下地が強固であることを確認する。

特に注意が必要なのは3番の「ブラインドを取り付ける下地の強度」です。下地の弱い壁に取り付けると、ブラインドの重みに耐えられず、落下事故の原因となります。

市販の「下地チェッカー」などを利用してください。確認が済んだらブラインドを再度設置しましょう。

◇ カーテンレールへの取り付け時の留意点◇
カーテンレールにブラインドを取り付けている場合、カーテンレール自体の強度や耐荷重が十分でない可能性が考えられます。同時に、カーテンレールの固定方法や取り付け箇所の適切性(下地の有無など)も検討すべき要因です。

ブラインドのカーテンレールへの取り付けに問題が生じる場合、ブラインドの設置を見送るか、や木枠に再度取り付けることを検討しましょう。

ブラインドのレール取付

ブラインドが故障した時、4つのスマートな対処方法

幅が広い ブラインド

ここからはブラインドが故障した際の4つの効果的な対処法をご紹介します。
品質保証のあるメーカーのブラインドであれば、無料で修理してもらえる可能性もあります。

故障の原因が明らかな場合は新しい部品を手配して、DIYでブラインドを新品同様に復元することもできます。

ただし修理を自分で行う際にも、販売店やメーカーに相談してアドバイスを受けることが安心です。

対処法①: 故障ではない?シンプルな解決策

ブラインドを操作してる人

スムーズな操作ができない瞬間、つい「故障した」と考えがちですよね。
しかし単純な操作ミスである場合も。思い込みは、誰にでもあるものです。

実際我が家では最近、空気清浄機が突然動かなくなる事態に。
即座に「故障した」と判断しました。
しかし、実際はカバーがずれているだけで、簡単に修復できました。

同様にエアコンのリモコンが動かない場合も、最も多い原因は「電池切れ」だと言われています。

ですので故障でない可能性についても考慮してみることが重要です。
スラット(羽根)が動かない場合、操作コードを引く方向を変えて試してみましょう。

片方を試してもうまくいかない場合は、逆の方向にも引っ張ってみることをおすすめします。

対処法②: メーカー保証のチェックポイント

ブラインドが故障した際に頼りになるのが「メーカーの品質保証」です。
保証内容は販売店やメーカーによって異なります。

通常、購入から1年から3年の間に故障した場合対象となる可能性があります。
まずは問い合わせてみましょう

ただし、保証の対象となるのは正しい使用方法で故障した場合に限られます。
不注意による損傷は保証の対象外となりますので、ご注意ください。

販売店に問い合わせる際には、取扱説明書や保証書を手元に用意しておくと
手続きがスムーズに進みます。

主要メーカーはブラインド本体に「メンテナンスシール」を貼付けています。商品に関する詳細情報が記載されており、品名生産工場生産日などが含まれています。こちらを問い合わせの際にメーカーに伝えるとスムーズに話が進みます。

メーカー保証図

対処法③: パーツの手配とDIYによる交換

一部のメーカーでは、ブラインドの部品を個別に販売しています。壁に取り付けるための「ブラケット」から昇降コード」「ボトムカバー」「操作棒」など多様な部品があります。

もし故障の原因が明らかである場合、自分で必要なパーツを手配し、交換作業を行うことも可能です。

ただし、パーツの購入に際しては、不具合についてメーカーに問い合わせて、正確な部品を確認することをおすすめします。

ブラインドパーツ説明図

対処法④: メーカーへの修理依頼

猫とブラインド

品質保証の対象に入らない場合でも、有償修理のオプションが用意されていることがあります。その際に往復送料や修理費用などが高額になることもあり注意が必要です。

特に高額な修理費用がかかる場合、思い入れがあるものでなければ新しい製品を購入するのが賢明かもしれません。

ブラインドの耐用年数は一般的に約6〜8。修理するか買い直すか決める際には、残りの使用期間を考慮することが重要です。

まとめ

ブラインドとカーテンの組み合わせ

これまでお話ししてきたように、ブラインドの故障には複数のパターンが存在します。

どのような問題が生じているかによって適切な対処法が異なります。そのため具体的な状況を確認し、適切な対策を考えることが大切です。

ブラインドが故障した場合、どのくらいの期間使用したのかも判断基準にすると良いでしょう。

また、ブラインドの操作はコツが必要です。初めて使用する人にとっては難しいことがあります。

スラット(羽根)が下がらない、止まらない、斜めになるなどのトラブルが発生した場合、操作方法の誤りが原因かもしれません。取扱説明書を確認しながら、正しい操作方法を習得しましょう。

この記事を読んで他にも疑問がある場合は、こちらから無料で窓周りのプロにご相談いただけます↓

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