Instagram(インスタグラム)やPinterest(ピンタレスト)などでよく見かける「#シャビーシック」。「素敵だけど、あんな部屋ってどうやって作るんだろう?」と思ったことはありませんか?
上品で洗練された雰囲気があって、こなれたお洒落感が漂う。でも気取りがなくて、心地いい空間。そんなシャビーシックインテリアは、実はちょっとしたコツで自分の部屋でも叶えられるのです。
カーテンバイヤー兼テキスタイルデザイナーである私自身も、日々の暮らしにシャビーシックを取り入れています。その経験を踏まえて、実際に真似しやすいポイントを解説していきます。
ではまず、「シャビーシックインテリアとは何か?」基本の意味や特徴から見ていきましょう。
シャビーシック インテリアとは?
インテリアを作る前に、シャビーシックについて軽くおさらいしましょう。
「シャビーシック インテリア」とは、アンティークの味わいと上品なエレガンスを融合させた“大人かわいい”スタイルのこと。1980年代にイギリスで生まれたインテリアスタイルで、古びた味わい(shabby)と洗練された上品さ(chic)を掛け合わせて名付けられました。
インテリアとしては、ホワイトやくすみカラーをベースに、アンティーク調の家具、レースやリネンのファブリック、シャビー加工の雑貨を取り入れるのが定番。
まるで海外のアパルトマンのような、落ち着きとこなれ感のある空間を演出できます。
シャビーシックがどんなスタイルなのか分かったところで、次は実際に自分の部屋で取り入れるためのポイントをご紹介します。
シャビーシックな部屋作りの3つのポイント
まず押さえておきたいのは、シャビーシックを形づくる3つのポイントです。
- ・色
- ・家具
- ・素材感
この3つを意識するだけで、憧れのシャビーシックな雰囲気をぐっと身近に取り入れられます。ここからは、それぞれのポイントを小見出しで詳しく解説していきます。
色選び― ホワイトとくすみカラー
部屋の家具やラグ、雑貨などは、白をベースに、グレー、クリーム色など淡い色調でまとめましょう。
イメージは、真っ白というよりも 少し古びたようなマットな質感のホワイト。
時間が経って剥がれたような“粉っぽい白”を取り入れると、ぐっと雰囲気が出ます。
オールホワイトでまとめても素敵ですが、グレイッシュピンクやブルーグレーなど淡くくすんだ色をアクセントに加えると、深みが増して大人っぽい仕上がりになります。
- 大きなアイテムの色は同系色で統一
- ⇒お部屋に統一感を出すには壁紙やカーテン、ラグなど、お部屋の雰囲気を左右するアイテムを、同じ色合いにするのがおすすめ。
家具選び―アンティーク風・シャビー加工のアイテム
シャビーシックな空間をつくるときは、アンティーク感のある家具やシャビー加工されたアイテムがよく似合います。
新品でも、ペイントにわざと擦れ感やマットな質感を出したものを選べば、長年使い込んだような温かみを演出できます。
まずは、小さめの家具を“ポイント使い”で取り入れるのがおすすめ。サイドテーブルやチェスト、椅子などは置きやすく、雰囲気づくりのアクセントになります。
- おすすめの家具
- ・猫脚のクラシカルなチェスト
- ・アイアン装飾のある椅子
- ・ホワイトペイントのスツール
素材選び―ナチュラルな質感
シャビーシックインテリアでは、ツルツルした光沢のある素材よりも、自然な風合いを感じられる素材を選びましょう。
表面に少しざらつきがあったり、使い込んだような風合いがあると、空間に深みと落ち着きが生まれます。
素材感にこだわることで、シャビーシックの世界観がぐっと引き立ちます。
- おすすめの素材
- ・洗いざらしたリネンのファブリック(素朴でやわらかな雰囲気に)
- ・経年変化の感じられる木材(アンティーク感をプラス)
- ・ラタン素材(軽やかでナチュラルなアクセントに)
シャビーシックインテリアを完成させるアイテム
基本の「色・家具・素材感」を押さえたら、次は空間を仕上げるアイテム選びです。シャビーシックな空間作りは、ちょっとしたプラスαのアイテムが仕上がりを大きく左右します。
ここでは、どんなアイテムを選べば“上品で大人かわいい”シャビーシック空間が完成するのかを、具体例とともにご紹介します。
気軽に取り入れたい方も、本格的に作り込みたい方も、自分のスタイルに合ったアイテムを見つけてみてくださいね。
気軽に取り入れるなら、小さな雑貨を並べてみる
シャビーシックインテリアを始めるなら、まずは小物や雑貨から取り入れるのがおすすめ。
家具を買い替えなくても、アンティーク風の小物や花器をひとつ加えるだけで、部屋全体にシャビーシックらしい雰囲気が広がります。
飾るときは、きっちり整列させるよりも少しラフに無造作に置くのがコツ。高さの違う雑貨を並べたり、少し余白を残すことで、空間に奥行きや温かみが生まれ、こなれたお洒落感を演出できます。
- 取り入れたい雑貨
- ・アンティークな装飾の額縁やミラー(壁に立て掛けるだけでも雰囲気UP)
- ・キャンドルホルダー(夜はやわらかな灯りがアクセントに)
- ・ドライフラワー(自然な色合いがシャビー感と好相性)
- ・ホワイトの陶器で出来たフラワーベース(花を活けても、そのままでも◎)
本格的にムードを作るなら、優雅なシャンデリアを飾る
シャビーシックインテリアをさらにランクアップさせたいなら、クラシカルなシャンデリアがおすすめ。アンティークな雰囲気ときらめくガラスの組み合わせが、空間に気品と存在感を与えてくれます。
選ぶときは「新品感のない素材感・色合い」を意識しましょう。ゴールド感が強すぎないアンティークゴールドやホワイトゴールド、落ち着いたホワイトやシックなブラックがよく合います。
もっと気軽に取り入れたいなら、”置く”照明でもOK!「吊るす照明はハードルが高い」という場合も、デスクや棚に置くだけで、手軽にシャビーシックなムードを楽しめます。
- おすすめの”置く照明”
- ・リネンやコットンのシェードのデスクランプ(柔らかな灯りで優しい印象に)
- ・木製のヴィンテージテイストのスタンドランプ素材感でナチュラルさをプラス)
心地よさを添えるなら、ナチュラルなファブリックを選ぶ
シャビーシックインテリアには、リネンやコットンなどナチュラルな天然素材がよく合います。見た目のやわらかさと触れたときの心地よさ、どちらも満たしてくれるのが魅力です。
コツは、クッション、ラグ、カーテンなど。日常的に触れるものにリネンやコットンを取り入れること。柔らかな色や質感を選ぶと、リラックス感のある心地よいシャビーシック空間を楽しむことができます。
- 季節ごとにクッションカバーやブランケットを入れ替えると、気分に合わせて空間を変化させられます。小さな工夫で、より愛着のあるお部屋づくりが叶います。
ご紹介した「シャビーシックインテリアを完成させる+したいアイテム」の中でも、特に重要なのがファブリック選びの「カーテン」。
大きい面積を占めるカーテンは、部屋のイメージを変えるにはとても効果的なアイテムなのです。そこで次の章では、シャビーシックな雰囲気を引き立てるカーテン選びのポイントを解説していきます。
窓辺から作る、【雰囲気別】シャビーシックスタイル
お部屋の印象を大きく左右する「窓辺」。
雰囲気にマッチしたカーテンを飾ることで、シャビーシックらしい柔らかさと上品さを演出できます。
目指すシャビーシックの【雰囲気別】でカーテンを具体的にご紹介していきます。
ロマンティックなシャビーシックなら、[レースカーテン]にこだわる
ロマンティックなシャビーシックを目指すなら、レースカーテンが欠かせません。
ふんわり揺れる軽やかな素材感が、柔らかさと可憐さを演出してくれます。
さらにシャビーシックの魅力を引き立てるのは、窓辺から差し込む自然光。レースカーテン越しの光が、ノスタルジックでロマンティックなムードを作り出します。
- ・リネンライクなカラーレース(素朴でナチュラルな雰囲気に)
- ・ダマスク柄のオパールプリント(アンティーク感を演出)
- ・フリルのついたレース(ガーリーでフェミニンな印象に)
□ <ベルガモット>
アンティーク調のかすれタッチが魅力のダマスク柄オパールレースカーテン。時を重ねたような色あせが生む、味わい深い美しさに心を奪われます。

□ <ネロリ>
ホワイト1色で仕上げた上品なレースカーテン。窓辺に浮かび上がるダマスク模様は、オパールプリントならではの醍醐味です。

□ <ルミエール U字フリル>
さりげない刺繍を施したボイルレースに、フリルをあしらったガーリーな一枚。

ナチュラルなシャビーシックなら、[リネンカーテン]を選ぶ
リネンカーテンは、シャビーシックの中でも「フレンチシャビー」スタイルと相性抜群。素朴で自然な風合いが、フランスの田舎町を思わせる軽やかでナチュラルな雰囲気を演出してくれます。
光をやさしく通すため、窓辺を明るく心地よい空間に仕上げたいときにぴったりです。
- ・ヴィンテージ感のある、柔らかな風合いのリネン(味わい深いナチュラル感に)
- ・アンティークを思わせる縁飾りがあるもの(クラシカルなアクセントに)
- ・ツヤ感のある上質なリネン(シンプルながら高級感もプラス)
□ <ナトゥーラコーニス>
当店人気のリトアニアリネンに、巻きロックのアクセントをあしらった一枚。
フランスのアンティークファブリックを思わせる、チャーミングな縁取りがポイントです。

□ <ベルジャン>
ベルギーリネンならではの上品な光沢が魅力の一枚。「マスターオブリネン」の称号を誇るLIBECO(リベコ)の生地を用いた、最高級のヨーロッパリネンです。

高級感のあるシャビーシックなら、[ジャカードカーテン]を選ぶ
上品でクラシカルな雰囲気を演出したいなら、アンティーク調のジャカードカーテンがおすすめです。
窓辺に取り入れるだけで、まるで洋館のような重厚感と気品が漂い、部屋全体をワンランク上の印象に仕上げてくれます。
- ・クラシカルなダマスク柄(王道のエレガントスタイルに)
- ・凹凸で表現したニュアンス柄(陰影で立体感を演出)
- ・繊細なツヤ館のある素材(光の加減で華やかさアップ)
□ <シャビーダマスク>
チャーミングなくすみカラーのダマスク柄ジャカード。アンティーク調の重厚感と大人可愛い雰囲気を兼ね備えた、スミノエの高品質カーテンです。

□ <クチュール>
洗練された印象を与える、織りで表現したさりげないストライプ柄のカーテン。非遮光ならではの柔らかな光が、シャビーシックな空間を引き立てます。

□ <マトラッセ>
アンティークパールのような上品な光沢をまとった、ふくれジャカードの非遮光カーテン。無地風に見えるニュアンス柄が、周囲のインテリアを引き立てつつ落ち着いた高級感を添えます。

ガーリーなシャビーシックなら、[プリント柄]を選ぶ
アンティークな雰囲気を持つ繊細なプリント生地は、フレンチカントリー風の素朴なかわいらしさを引き出してくれます。ガーリーなシャビーシックを目指すならぴったりのアイテムです。
なかでもおすすめは「トワル・ド・ジュイ」風のデザイン。牧歌的な風景や草花を描いた柄は、窓辺にかけるだけで優雅で穏やかなムードを演出してくれます。
- ・トワル・ド・ジュイ風の風景柄(エレガントでストーリー性のある空間に)
- ・繊細な小花柄(可憐でガーリーな雰囲気に)
- ・ナチュラルなストライプ(シンプルながら温かみをプラス)
□ <トワール>
トワル・ド・ジュイ風の柄をライトブルーで描き、爽やかさと気品をあわせ持つ遮光カーテン。窓辺を洗練されたエレガントな空間に演出してくれます。

お洒落さをUPさせたいときは、[タッセル]アクセントに
カーテンにタッセルを合わせるだけで、さりげない可愛らしさと上品さをプラスできます。さらに、たっぷりとしたフリンジ付きタッセルを選べば、リッチで完成度の高い窓辺に。
- ・上品で洗練された雰囲気にするなら、ドレープと同系色を。
- ・お洒落で高級感のある雰囲気にするなら、ブラウンなどの”締め”のカラーでアクセントに。
□ <リュクスタッセル>
たっぷりとしたフリンジとラインストーンが煌めく、存在感のある豪華なタッセル

まとめ
シャビーシックインテリアを作るポイントと具体的なアイテムをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
シャビーシックは、白をベースにアンティーク風の家具や雑貨、やわらかなファブリックを組み合わせてつくる、上品で大人かわいいスタイルです。
小さな雑貨を一つ置くだけでも雰囲気は変わりますし、照明やファブリックにこだわれば、海外のお部屋のような憧れの空間も自分の部屋で楽しめます。
大切なのは、完璧さよりも少しラフで自然体な心地よさ。
あなたらしい工夫で、“ちょっと特別”なシャビーシックの世界をぜひ楽しんでみてください。
あなたのお部屋づくりのヒントになれば幸いです。
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