遮光カーテンやレースカーテンは、名前を聞くだけでなんとなくイメージがつきますよね。では「ジャガードカーテン」はいかがでしょうか?聞いたことはあるけれど、どんなものかはぱっと浮かばない…そんな方も多いかもしれませんね。
ジャガードカーテンとはずばり、「ジャガード織り」と呼ばれる生地で作られたカーテンのことで、繊細な織り模様で描かれたデザインが美しいカーテンです。近くで見ても離れて見ても美しいその姿は、まさにカーテンの真骨頂ともいえます。
今回の記事では、
■ 買い物をするときは商品のバックグラウンドを知りたい
■ お部屋のインテリアは上質なものを選びたい
という本格派のあなたにおすすめな「ジャガード織り」のカーテンについて、窓装飾プランナーの筆者がご紹介します!
- ジャガードカーテンとは何か
- ジャガードカーテンが本物志向の方におすすめの理由
- ジャガードカーテンのデメリット
- ジャガードカーテンのコーディネート事例
もくじ
ジャガードカーテンは、ジャガード織りの生地で作られたカーテン
ジャガードカーテンとは、先述の通り「ジャガード織り」の生地を使用して仕立てたカーテンです。
ジャガード織りは、「ジャガード織機」を使用して作られるテキスタイルで、パンチカード(紋紙)と呼ばれる厚紙に出したい柄の情報を記憶させ、機械の動きを制御して織り上げられます。複雑な織りを自動織機で可能にしたというのは、当時大変画期的なことでした。
このジャガード織機は1801年にフランスのジョセフ・マリー・ジャカールさんによって発明されたもので、ジャカールさんの名前に由来して「jacquard(ジャカード/ジャガード)」と呼ばれるようになりました。
ジャガード織りについてもっと知りたい!という方は、下記の記事もぜひご覧くださいね。
ジャガード織りで作られた生地は柄が生地そのものに表現されているので、生地表面に凹凸ができます。この凹凸が陰影を生み出し、指先でも柄を感じることのできる上質なテキスタイルとなるのです。
ジャガードカーテンが本物志向の方におすすめである2つの理由
ジャガードカーテンが本物志向の方におすすめである理由は、大きく2つあります。一般的なカーテンに多い、プリントデザインと比較しながらご紹介します。
①高級感がでる
ジャガード織りの良さとして真っ先にあげられるのは、その「高級感」です。
織りで表現された繊細なデザインと、織り柄だからこそ存在する凹凸と陰影。これはフラットな生地にデザインを印刷するプリント生地にはどうしても出せない、ジャガード織りならではのものです。
窓辺にかければ、もうそこは、ワンランク上の空間。風にゆられる一瞬も、夕日に照らされるひと時も、情緒あふれる味わい深い表情を見せてくれます。
カーテンとしての役割を果たしながら、麗しい佇まいで心を豊かにしてくれる。そんな特別なカーテンが、ジャガードカーテンです。
②柄が消えてしまうことなく長く愛用できる
ジャガード織りの良さとしてもう一つあげられるのが、「柄が消えにくい」という点です。
プリントデザインはいうなれば「印刷物」なので、長い期間使用すると柄が少し剥げてしまったりということも。ジャガード織りはそもそも生地に柄が織りこまれているので、柄が剥がれてしまったりということがありません。
丈夫で長くご愛用いただける、というのも、そうそう買い替えることのないカーテンならではの嬉しいポイントです。
ジャガードカーテンの2つのデメリット
ここまでジャガードカーテンがおすすめの理由を説明してきましたが、では反対に「デメリット」は何があるでしょうか?
デメリットは大きく2つあり、①価格と②機能です。
①比較的高価格帯のものが多い
一つ目は「値段が高い」ことです。
ジャガード織りならではの繊細なデザインや柄の凹凸を叶えるには、多くの工程が必要です。そのひとつひとつには経験と知識・感覚が必要で、かつ生産時間もかかります。
だからこそ、ジャガード生地はそもそもとして通常の生地と比べて価格がどうしても高くなります。ジャガード生地のなかでも価格はピンからキリまでありますが、糸が細くなればなるほど、柄が緻密になればなるほど、価格はさらに高くなっていくのです。
そしてカーテンは窓を覆うという特性上、どうしても生地をたっぷりと使用します。そのためジャガードカーテンは通常のカーテンと比べて比較的高価格帯のものが多くなってしまうのです。
とはいえ、代えがたい美しさがあるのもジャガードカーテン。特にリビングや客間等、人目につきやすい空間にはジャガードカーテンがおすすめです。
②機能性の少ないものが多い
二つ目は「機能性の少ないものが多い」ことです。
一般的にジャガードカーテンは、遮光・遮熱(断熱)・保温といったカーテンによくある機能がついていないことが多いです。これは例えば遮光で説明すると、遮光機能を高めるための黒い糸を一緒に織り込むと柄がくすんでしまったり、うまくデザインが表現されなかったりするため、避けられるケースが多いためです。
ジャガードカーテンはその見た目の美しさも大切なポイントのため、あえて遮光させず美しいデザインに特化させるケースもあるということですね。
ただし、ジャガードの美しさはそのままにカーテンとしての性能をアップさせる方法として、遮光裏地をつける・または遮光裏地のついた商品を選ぶという方法があります。
遮光裏地をつけると遮光性はもちろん、遮熱・保温機能もプラスされるので、カーテンとしての機能性がぐっとアップ。さらに、裏地があることで表地の日焼けを防いでくれるので、よりキレイに長くご愛用いただけるというメリットもあります。
遮光裏地についての詳細は下記記事をご覧ください。
ジャガードカーテンのコーディネート事例
ここからは、ジャガードカーテンの具体的なコーディネートを紹介します。
一言で「ジャガードカーテン」と言っても、そのデザインは様々。華やかなデザインのものから無地調のデザインのものまで、バリエーション広く存在しています。
今回は数多くあるスタイルの中から、ジャガードカーテンにおすすめの4つのスタイルをご紹介します。
①エレガントスタイル
ジャガードカーテンといえば!ともいえるのが、華やかなエレガントスタイル。花柄を始め、ダマスク紋様・オーナメント柄・アラベスク柄・更紗紋様等、上品なデザインが特徴です。
猫脚の家具や房飾りのついたクッションのような重厚感のある家具との相性も抜群。伝統的かつエレガントなスタイルのインテリアは、性別を問わず、その世界観を愛する方々に根強い人気があります。
中でも人気のカラーは
「ホワイト」
「ブルー」
どちらも華やかでありながらも華美になりにくく、老若男女問わず取り入れやすいカラーリングです。
②クラシックスタイル
エレガントスタイルと並んで人気なのが、重厚感のあるクラシックスタイル。ダークで深みのある空間は、知的で気品あふれるムードを演出してくれます。
大きくて重みのある家具やメダリオンデザインのウィルトンラグ等、存在感のあるアイテムと合わせても負けないその存在感は、まさにジャガードの真骨頂。
大ぶりの装飾タッセルと組み合わせると、より荘厳で高級感あふれる印象に。ぜひお気に入りの組み合わせを見つけてくださいね。
③モダン・ラグジュアリースタイル
ジャガードカーテンをもっと現代的に取り入れるなら、モダン・ラグジュアリースタイルが◎
直線的なデザインの家具や、アイアン・ガラス素材の家具とも相性抜群。シンプルな空間に柄を効かせた、ワンランク上の空間の完成です。
幾何学(ジオメトリック)なデザインやシンプルな無地調等、扱いやすいデザインも魅力のひとつ。織りが成す独特の立体感が、リュクスな空間を演出します。
④ナチュラルスタイル
意外かもしれませんが、実はジャガードカーテンはナチュラルスタイルとも相性抜群。定番のスタイルだからこそ、ジャガード織りの凹凸感がワンランク上の空間を演出してくれます。
ほっこりとした雰囲気にしたい時はリーフ柄や動物モチーフがおすすめ。
シンプルに楽しむなら無地調やパターン模様がおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
ジャガードカーテンは窓辺に高級感を与えてくれる、特別なカーテンです。お値段こそ張りますが、お気に入りのカーテンはきっと暮らしに豊かさと満足感をプラスしてくれます。
高級感あふれるジャガードカーテンとともに、上質な暮らしを始めてみませんか?
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