北欧デザインのパターンと日本人が好む理由。専門店がカーテンの柄から解説します!

2019/11/29 2023/8/21

北欧柄家具やお部屋のテイストで多くのファンを持つ「北欧デザイン」
お家の中ばかりかファッションにも取り入れられ、今やナチュラルなライフスタイルに欠かせない存在となっています。

世界中で愛される北欧テイストは、既に日本人の間でも定番のテイストに。
北欧諸国の美しい自然をイメージさせ、木や花、動物たちの温かみを感じさせる色やパターンは時代を超えて日常生活に豊かさを与えてくれます。

今回は、北欧デザインが私たち日本人に親しまれる背景とともに、オリジナルの商品ができあがるまでをたどってみます!

北欧デザインが日本で人気な理由

マリメッコの赤い大花柄デザイン
北欧の代表的愛されブランド「マリメッコ」に思う存分ひたれるカーテン<マリメッコ レッド>

そもそも日本人は何故こんなにも北欧のデザインが大好きなのでしょうか?

北欧とは…
ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランドに、バルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)、ブリテン諸島、アイスランドを加えた北ヨーロッパの国々の事です。

夏が短く、冬が長い北欧の国々。
人々は、1年の大半を家の中で過ごします。

そうした生活の中で、
「秋から長い冬を経て春までを、いかに楽しく居心地よく過ごせる空間にするか?」
という知恵を沢山蓄積してきました。

森林

また、美しい森や湖に囲まれた国々は
身の回りの自然に向き合い大切にしたデザインが多く、それが日本人の心にスッと馴染みます。
自然の素材を大切にする北欧の人々の考え方が、日本人と近いからでしょうか。

北欧のデザインは「和」との相性がとても良いのも不思議なポイント。

「心を込めて丁寧に作ったものを長く使いたい」という考え方も、日本人とよく似ています。
他にもシンプルで機能的なものを好む国民性は、日本人とそっくりですね。

とはいえ、そんなものはタダのこじつけに過ぎないのかもしれません。
なんだかよく分からないけど「好きなものは好き」「良いものは良い」理屈では無いですよね。

北欧デザインの具体的なパターン

北欧柄

自然をモチーフにした柄が多いことは、
前章で述べましたが具体的にどんなパターンがあるのでしょうか。

最も代表的といえるのが「花柄」でしょうか。
それも大ぶりの花柄をはじめとした印象的なイラストが多いのも特徴です。
その他、以下のような模様があります。

・木
・葉
・植物
・フルーツ(レモン、リンゴ、洋ナシ、イチゴなど)
・動物(鳥、象)
・家
・幾何学模様(三角)

北欧調といえば食器などの他、ファブリックや椅子、テーブルなどインテリアに取り入れることが多いもの。

つづいてはインテリアの中でも面積が大きく、お部屋の印象を左右するカーテンについて述べていきます!

日本ならでは!遮光×北欧カーテン

北欧柄の遮光カーテン
フィンランド家庭でおなじみの「フィンレイソン」が贈る北欧×遮光カーテン< タイミ 遮光 ベージュ>

先ほども少し触れましたが、北欧の国々は夏が短く、冬が長く、日照時間も長くありません。
そのため、陽の光はとても貴重で嬉しい物。
日本のように、カーテンは遮光1級!といった概念が殆どありません。

そのため本場北欧ブランドのカーテンはコットンリネンなど、遮光性のあまりない生地が殆どです。むしろ、陽の光や風が入る事でより美しく魅力的なデザインがあると言っても過言ではないかもしれません。

でも、日本ではそうも言ってられませんよね。
住宅が密集し、プライバシーを重視する日本
遮光性が無いと、安心して暮らせないお部屋が多いのが現実です。

お仕事が夜遅く、朝はゆっくり眠りたい方も遮光性が無いカーテンでは、朝日で起されてしまいます。
これでは北欧の
「いかに楽しく居心地よく過ごせる空間にするか?」
という考え方にほど遠いですよね。

当店オリジナルで作った北欧カーテンも
必ず遮光はつけよう」と、最初から決めていました。

ちなみに皆さん、カーテンの遮光性ってどれくらい違うかご存知ですか?
『大は小を兼ねる』ではないですが、なんでも高い機能が良いとは限りません。

遮光等級による明るさの比較
特に遮光性は、良かれとおもって1級遮光を買って、いざお部屋に掛けてみたら、お部屋が真っ暗になって失敗した…と言う方もいますので注意が必要です。

個人的におススメなのが、2級遮光です。
朝、陽がのぼるとほんのり明るくなり、気持ちよく目が覚めます。
体内時計を調節し、体調整理にもひと役かってくれるんですよ。

北欧風オリジナルカーテンができました

ベージュの北欧花柄カーテン
モノトーンライクな落ち着きある北欧テイストのカーテン<プイスト ベージュ>

大人気の北欧インテリアに当店オリジナルのカーテンが、2種類登場いたしました!

どちらも販売開始から多くのご注文、お問い合わせをいただいており、北欧インテリアの人気を改めて感じています。

今回はそのオリジナルカーテンができるまでを、少しご紹介いたします。

かわいい北欧デザインカーテン♪ソポが出来るまで

ピンクベージュの北欧花柄カーテン
大花柄の北欧テイストと、ベージュの優しさがつつむ<ソポ ベージュ>

「söpö (ソポ)」はフィンランド語で「かわいい」という意味。
その名の通り、かわいい花柄の北欧カーテンを作ろうと思い、デザインしてもらいました。

いくつになっても「かわいい」ものには心がひかれます。
でも、かわいすぎる物はちょっと苦手

大人になっても、ずっと「かわいい」、長く使える北欧デザインの花柄のカーテンを目指して、色や花の形、大きさを何度も調整しました。

かわいいけどかわいすぎない?!絶妙な北欧カーテン

黄色の花柄カーテン生地アップ
コロンとした花の形は金平糖のように先っぽを少しギザギザにすることで「かわいくなり過ぎない」ように。

ワンルームのお部屋で使ったときに閉塞感が出ないように、花の中心は白く
抜け感を意識して。

パステルカラーの色合いは「とびきりかわいく」なるように、優しい色合いに。

パステルの色合いが引き立つように、マットで柔らかな白い生地を使ってプリント。

そんな、小さいけれど大切なこだわりを、色々詰め込んで作りました。

北欧カーテンは、伸びやかなデザインも大きさも重要!

鮮やかな黄色の花柄カーテン
鮮やかな黄色の大花柄カーテン。中心は白を入れて抜け感も<ソポ イエロー>

実際に試作品の生地を、つっぱり棒で窓に吊るしてチェック!
北欧のデザインの特徴伸びやかで大きなモチーフの見え方を確認しました。

ちょっと専門的なお話しになりますが、大きな窓にカーテンを作る時、何枚か生地を縫い合わせて作ります。(これを巾継ぎと言います)
この、巾継ぎをするときに重要なのが、「リピート」と呼ばれる柄の大きさです。

柄が大きければ大きいほどリピートは大きくなり、柄を合わせるときに「捨てる」生地の量が増えます。
「捨てる」生地の量が増えると、使う生地の量が増えカーテンの価格が高くなります。

出来るだけ安くお届けできるように、
でも伸びやかさを感じられるように、
花の大きさを調整しました。

最終的には、最低でも一般的な腰高の窓に縦に3つは花が入るような大きさ
決定!
かわいい北欧デザインカーテン「ソポ」が誕生しました。

大人の北欧デザインカーテン、プイストができるまで

ベージュの北欧花柄カーテン
どんなテイストにもなじみむベージュで、気軽に取り入れられる北欧柄<プイスト ベージュ>

「Puisto(プイスト)」はフィンランド語で「公園」という意味です。

公園やお庭でみかける、名前も知らないお花。
花壇やお花屋さんで見かける花々はもちろん綺麗で美しい。

でも、なぜか道端や公園でひっそり、
力強く咲いている名前も知らない花に強く心が魅かれることがありませんか。

こんな日陰でも。
こんなアスファルトの隙間でも。
気取らず、あるがままの姿で咲いているお花を見ると、フッと肩の力が抜けて思わず笑顔になります。

そんな風景をイメージしてデザインしてもらいました。

手書きの柔らかさを楽しむ北欧デザイン

北欧花柄カーテンのデザインアップ
少しいびつだったり、かすれていたり。
暖かみのある優しいタッチは、北欧らしいほっこりと和む雰囲気
版画のように色が重なったり、少しずれているのも何とも言えない味があります。

葉の形が黒丸になっているのもポイント。
黒はどうしても印象が強くなる色なので、出来るだけ柔らかくなるように、かすれたタッチで優しい雰囲気に。

また生地のベースに、ほんの少し光沢を入れました。
ちょっと写真だとわかりにくいのですが、本当にチョットだけ、キラキラと上品に
光る生地は大人っぽいプイストのイメージにピッタリです。

窓の前でストレッチをする女性

 

朝起きて目に入った時。
仕事から帰ってきて、部屋に入った時。
窓にかかるプイストを見て、

「あー、可愛い。私の部屋にはこんなに
可愛いカーテンがかかってる!」

とちょっとでもお客様に思ってもらえたら、嬉しいなぁと思っています。
そうして大人の北欧デザインカーテン「プイスト」が誕生しました。

まだまだあります!北欧カーテン

人気ブランド「フィンレイソン」のブルーの象柄カーテン
憧れの「フィンレイソン」からアイコニックな象柄カーテン<エレファンティ ブルー>

当店ではほかにも沢山の北欧デザインのカーテンをご用意しております。

今回ご紹介した北欧デザインカーテンは全て花柄でしたが、他にもリーフ柄や
幾何学、動物等々…色々ご用意しました!

どんなデザインが人気なのかも、気になるところですよね。
人気ランキングをここでご紹介いたします♪

2020年の北欧デザインのドレープカーテンランキング

黄色とグレーのリーフ柄カーテン
リーフ柄で北欧のナチュラルさを。自然光も感じられる2級遮光カーテン<ティユール  イエロー×ライトグレー>

ドレープ(厚地)のカーテンの1位は
~ティユール~ イエロー×ライトグレー。

マットなベースに、上へと延びる木の葉をデザインした
幾何学模様のカーテンです。

シンプルですっきりとしたデザインは、
男女問わず人気の様です。

2019年の北欧デザインのレースカーテンランキング

リーフ柄の入ったレースカーテン
レースで取り入れれば日中もずっと一緒。綿毛のようなボタニカル柄<クッカボイル ホワイト>

レース(薄地)のカーテンの1位は、~クッカボイル~ ホワイト。

デザインライフシリーズの人気デザインが、多くの女性からご注文を頂いているようです。

お揃いのドレープカーテンと一緒にお買い上げいただくことが多いようですが、ドレープカーテンは無地を使い、レースをこちらにする方も多いようです。

~クッカボイル~ ホワイト
No.1
~クッカボイル~ ホワイト
クッカとはフィンランド語で『花』という意味。綺麗なシルエットの植物を大胆かつ繊細に並べたデザイン。陽に透けると綿毛のようなシルエットが浮かび上がるのも楽しいボイルレース♪
~イハナボイル~ ホワイト
No.2
~イハナボイル~ ホワイト
フィンランド語で「可愛い」「素敵」という意味を持つイハナ。思わず「IHANA!」と声が出てしまいそうな、フラワーモチーフを詰め込んだデザイン。ナチュラルなスラブ地のボイルに、白いプリントが映えます。
フィンレイソン ~カイホ LFLシリーズ~
No.3
フィンレイソン ~カイホ LFLシリーズ~
フィンレイソンのレースに2色の裏地を組み合わせた2重レースカーテン。繊細なレースと裏地の陰影がとってもオシャレ♪

ここ数年、レースカーテンは機能を重視して購入する方が殆どなのですが、北欧インテリアを好む方は「デザイン重視」の方が多いようです。
陽の光に映えるような、透け感の美しレースがとても人気の様ですね。

北欧テイストカーテンの一覧
▲「北欧テイスト」の商品をもっと見る

晴れやかな気持ちで一日を始められるような、疲れて帰って来た時、思わず笑顔がこぼれるような。

そんな「お気に入り」ファブリックを見つけませんか?

北欧が好きな皆さんが過ごす、大切な空間に彩りと笑顔を。
朝起きて、夜帰る。お休みの日に寛ぐ。

そんな大切な空間を彩るのは、お気に入りのアイテムがピッタリですよね。
あなたのお部屋の「お気に入り」に当店のオリジナルカーテンを加えていただけるととっても嬉しいです。

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