家具やお部屋のテイストで多くのファンを持つ「北欧デザイン」
お家の中ばかりかファッションにも取り入れられ、今やナチュラルなライフスタイルに欠かせない存在となっています。
でも、北欧テイストを取り入れたいと思った時に、なんとなく花や植物、自然をモチーフにした柄などイメージはしても、具体的にどんなパターンがあるのか迷ってしまう方もいるでしょう。
そこで今回は、北欧デザインのパターンや模様を徹底解説!暮らしの中で取り入れることが多いことを想定して、専門店がカーテンやラグの模様を取り上げながらお話ししていきます。
■実際にさまざまな北欧デザインを取り入れた「北欧テイスト」のカーテンやラグも、こちらから見てみてくださいね◎
目次
北欧デザインが日本で人気な理由

北欧デザインを語るうえで欠かせないのが、北欧の暮らしや文化。ここでは簡単に、その背景を知っておきましょう。
そもそも日本人は何故こんなにも北欧のデザインが大好きなのでしょうか?その答えのひとつとして提唱したいのが、ずばり「自然と共存し、手作りのものを長く大切にする」といった文化。そこに、日本と相通ずるものがあるからではないでしょうか。
- ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド
- バルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)
- ブリテン諸島、アイスランド
これらの国々は夏が短く冬が長く、人々が1年の大半を家の中で過ごします。そうした生活の中で「秋から長い冬を経て春までを、いかに楽しく居心地よく過ごせる空間にするか?」という知恵をたくさん蓄積してきました。また、美しい森や湖に囲まれ、身の回りの自然に向き合い大切にしてきという歴史もあります。
さらに、北欧の人々が持つ「心を込めて丁寧に作ったものを長く使いたい」という考え方は、日本で古くから伝わる「物にも魂が宿る」というアニミズムの一つと良く似た価値観といえるでしょう。シンプルで機能的なものを好むのも、両者の共通項です。
こうした考え方や文化から生まれたのが北欧デザインなのです。日本人が無意識下でも、癒される、ほっとする、わくわくすると感じるのは、こうした共通点が関係しているのかもしれませんね。
北欧のライフスタイルや、暮らしへの取り入れ方はこちらの記事もご覧ください。
北欧デザインの具体的なパターン
さて、自然をモチーフにした柄が多いことは前章で述べましたが、具体的にどんなパターンがあるのでしょうか。さっそく見ていきましょう!
最も代表的といえるのが「花柄」ではないでしょうか。それも大ぶりの花柄をはじめとした印象的なイラストが多いのも特徴です。その他、以下のような模様があります。
- 木、森、葉、植物
- フルーツ(レモン、リンゴ、洋ナシ、イチゴなど)
- 動物(鳥、象、猫など)
- 家、街並み
- 幾何学模様(三角、格子、ブロックなど)
北欧デザインを暮らしに取り入れる!おすすめインテリア
北欧調といえば食器などの他、ファブリックや椅子、テーブルなどインテリアに取り入れることが多いもの。なかでもここからは、北欧デザインを暮らしの中に大きく取り入れられる「カーテン」と「ラグ」について、販売店のスタッフが述べていきます!
北欧カーテンでおすすめのデザイン
❶リーフ柄・木柄

北欧デザインにおけるリーフ柄や木柄は、自然との調和を大切にする暮らしの中から生まれたモチーフです。どちらも落ち着いた色合いやシンプルな線で構成されており、他のインテリアとも自然になじみやすいのが魅力です。
こうした柄は、ただ装飾的な意味だけでなく、自然とともにある暮らしを住まいの中で感じさせてくれる、北欧スタイルならではのエッセンスと言えます。

白樺(しらかば)は、北欧の風景を象徴する存在としてよく用いられ、白い幹や細かな枝の繊細な表現が印象的です。
そのほかにも、オーク(楢)やパイン(松)など、北欧の森に自生する木々がモチーフとなり、木目や枝のフォルムを抽象化して取り入れることで、やさしくもスタイリッシュな空間をつくり出します。リアルに描かれたものから、幾何学的に再構成されたものまで幅広く、ナチュラルとモダンのバランスが魅力です。

森や木立をモチーフにした北欧デザインは、風景の広がりや静けさを感じさせる、詩的な魅力があります。白樺の森や針葉樹の林など、北欧らしい自然を連想させる柄が多く、細部を描き込むよりも、間や余白を活かすことで、整った静けさを表現しているのも特徴。室内にいながら自然とつながるような心地よさを感じられます。
❷花柄
北欧デザインの花柄は、自然への愛情や四季のうつろいを大切にする文化から生まれた、豊かな表現が魅力です。大きく分けると、写実的な花柄と抽象的な花柄の2タイプがあり、それぞれに異なる美しさと個性があります。

写実的な花柄は、北欧の自然に咲く草花を繊細に描いたデザインが特徴。マーガレットやスミレ、ダリアなどをモチーフに、花びらや茎のラインまで丁寧に表現されています。色合いは落ち着いていて、素朴で品のある印象。ナチュラルな空間やクラシカルなインテリアにもよくなじみ、さりげなく彩りを添えてくれます。

抽象的な北欧テイストの花柄は、北欧モダンの象徴とも言えるマリメッコの「ウニッコ」柄が代表的。グラフィカルで印象的なデザインが多く、空間にリズムやアクセントを加えてくれます。

花を大胆にデフォルメし、丸や線、シンボルのような形で表現されるのが特徴です。色彩は明快でコントラストが強いものも多く、遊び心やエネルギーを感じさせるスタイルです。
❸フルーツ柄
北欧デザインのフルーツ柄は、自然を楽しむ心と日常の中の豊かさを表現するモチーフのひとつです。愛らしくも洗練されたデザインが多く、暮らしに明るさと遊び心を添えてくれます。
カラーは鮮やかでも派手すぎず、自然に調和するトーンが中心。キッチン周りやリビングのアクセントとして取り入れると、親しみやすく、ほどよい個性を演出できます。

洋ナシをモチーフにした柄は、そのユーモラスでリズミカルな佇まいが魅力です。ふっくらとしたフォルムを縦に並べたデザインは、一見シンプルながらも、ひとつひとつ表情の異なる洋ナシが並ぶことで、手描きのような温かみと個性を感じさせます。

洋ナシのほかリンゴやベリー、レモンなどの果物がモチーフとして人気で、リアルすぎず、どこか記号的に描かれているのが特徴です。輪郭をはっきりさせたグラフィカルなデザインや、少し歪んだ形もあえて残す素朴なタッチが多く、北欧らしい“ぬくもりのあるポップさ”を感じさせます。
❹動物柄
北欧デザインの動物柄は、自然との共生やあたたかな暮らしを感じさせる存在として人気があります。空間にやさしさや遊び心をもたらしてくれるモチーフです。

北欧の鳥柄は、写実的というよりも、シルエットや羽の模様をデフォルメしたグラフィカルなデザインが主流です。小鳥やフクロウ、ツバメなどがよく用いられ、枝にとまる姿や、並んで飛ぶ姿がリズミカルに描かれることが多く、自然の中で過ごす穏やかな時間を感じさせます。

北欧テイストにパンダ?と思われるかもしれませんが、近年では愛らしさを取り入れた遊び心のあるデザインとして注目されています。リアルな描写ではなく、ころんとしたシルエットや、くりっとした目元をデフォルメしたパンダ柄が多く、どこか北欧のイラストに通じるシンプルで温かなタッチが特徴です。
■他にも個性豊かな北欧デザインの動物柄
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カラフルなアルマジロ | ユーモラスに行進する象たち |
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雄大な海を自由に泳ぐクジラ
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飛び回るミツバチ
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❺家・街並み柄

北欧デザインにおける「家」や「街並み」の柄は、日常の風景や温もりある暮らしそのものをモチーフにしており、どこか物語性を感じさせるのが大きな魅力です。
小さな家が並ぶ様子や、屋根の形のバリエーション、並木道や街灯、時には雪景色まで、シンプルな線やブロック状の構成で表現され、子どもの絵本のような懐かしさと優しさがあります。
❻幾何学柄
北欧テイストのカーテンに使われる幾何学模様は、シンプルで規則的なパターンが特徴です。三角形や菱形、ストライプなどの基本形が繰り返され、自然や木のモチーフを抽象化したデザインも多く見られます。

北欧カーテンの三角柄は、ガーランドやフラッグのように三角形が連なったデザインが多く見られます。規則的でありながら軽やかで親しみやすく、まるでお祝いの飾りのような明るさを空間にプラス。自然のモチーフを抽象化した温かみのある色使いが特徴です。

不規則な幾何学模様は、手描き風のラインや太さ・細さにムラがあるのが特徴で、アーティスティックで大人っぽい雰囲気を演出します。自由な形の組み合わせが空間に動きと深みを与え、北欧テイストの温かみと洗練を両立しています
■他にも個性豊かな北欧デザインの幾何学柄
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オレンジのシェブロン柄 | 森をイメージしたパズル柄 |
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川の流れのような波柄
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手書きのようなホワイトライン柄
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北欧デザインのおすすめラグ
❶リーフ柄

北欧ラグのリーフ柄は、大きめのパターンで空間に存在感を持たせつつも、優しい色味で柔らかく温かい印象を与えます。自然をモチーフにした葉っぱの形が抽象化され、シンプルながらも表情豊か。広い面積で使うラグだからこそ、リズム感と落ち着きを両立させ、北欧らしいくつろぎの空間を演出します。
■他にも個性豊かな北欧デザインのリーフ柄
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❷花柄
スミノエ デザインライフ ~イハナ ラグ~ ベージュ 185×240cm
北欧テイストのラグに使われる花柄は、大きめのモチーフが多く、空間にしっかりとした存在感を与えます。花びらや葉の形は柔らかい曲線で描かれ、手描き風のタッチが温かみや自然な風合いを感じさせます。柄の輪郭はふんわりとしたぼかしや淡い色合いで仕上げられ、主張しすぎず落ち着いた印象に。全体的にナチュラルで優しい雰囲気が特徴です。
❸動物柄
北欧テイストの動物柄は、シンプルで抽象的なフォルムが特徴です。森の動物や鳥、うさぎなどがモチーフに多く、丸みのある柔らかいラインで描かれます。

動物の中でも猫柄は、シンプルで丸みのあるシルエットが繰り返されるデザインが特徴です。表情や姿はミニマルに描かれ、幾何学的な要素と調和しています。柄の大きさは中~小サイズで、空間に優しいリズム感を生み出します。柔らかい印象を与えつつ遊び心も感じられるタッチです。
■他にも個性豊かな北欧デザインの動物柄
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フィンレイソンの鳥柄 | フィンレイソンの象柄 |
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リサ・ラーソンの猫柄
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フクロウ・ヒツジ柄
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❹家・街並み柄

北欧テイストの家・街並み柄ラグは、三角屋根に特徴的な窓が描かれた家々が規則的に並び、シンプルな木立や街灯のモチーフも加わることで、街の風景を感じさせます。線は手描き風の温かみあるタッチで、小さめのモチーフが空間に穏やかなリズムを生み出します。
❺幾何学柄
北欧テイストのラグに使われる幾何学模様は、主に三角形や菱形、ストライプ、格子柄などシンプルで規則的なパターンが多いのが特徴です。ナチュラルな雰囲気を壊さず、温かみと落ち着きを空間に与えるデザインになっています。

■他にも個性豊かな北欧デザインの幾何学柄
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最後に
北欧デザインの柄やパターンは、自然や暮らしに寄り添う温かみが魅力。大胆でありながらも調和のとれたデザインは、日常にそっと彩りと心地よさを添えてくれます。
そんなデザインを取り入れるなら、面積の大きいカーテンやラグが効果的です。植物モチーフのレースカーテンや、幾何学柄のラグなどを選べば、空間全体が北欧のようなやさしい雰囲気に。自然体でいながら、自分らしい暮らしを楽しむ。
そんなライフスタイルを叶える第一歩として、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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