ピアノの防音対策にはマット・ラグで!取れ入れる方法を伝授

2023/7/28 2023/7/28

頭を抱える女性

近年、集合住宅では「音」に関するトラブルが多くなってきています。
マンションやアパートに住んでいる方は、子どもの足音や泣き声を気にするご家庭も多いのではないでしょうか。

また、自宅でピアノなど楽器の練習をする場合には、周辺の住人に配慮した対策が大切です。
僅かな音漏れや足音であったとしても、日々の積み重ねがお隣に住む人や、階下の住人にとってはストレスに感じてしまうこともあります。

そこで防音効果のあるラグマットを敷いて、騒音トラブルのリスクを少しでも回避しましょう。
足元の心地よさにもつながり、あなたのより快適な暮らしも叶うはずです。

この記事では、防音効果のあるラグマット選びのポイントを解説。
さらに効果を高めることができる、防音カーテンとの組み合わせもご紹介していきます。

マットでピアノの防音をする前に、まずは騒音の種類を知ろう

音の種類は大きく分けて「固体音」「空気音」があります。 それぞれがどういったもので、どういった要因で音が発生するのかをまずは解説します。

糸電話

個体音とは

固体音は「固体電動音」ともいわれ、床や天井、壁などの固体が振動することによって発生する音を指します。

具体的には、以下のような音が挙げられます。

●足音

フローリングと足

何気なく歩いている場合でも、自分が想像している以上に足音が下の階に響いている可能性もあります。
また、子どもが廊下を走り回ったり、部屋の中を飛び跳ねたりする音も気になる所です。
隣人からのクレームにつながることもあるので、注意しましょう。

●衝撃音
ものを床に落としたり、壁にぶつけるときに発生する音も騒音トラブルを招きやすい要因の1つです。
カーペットやマットを敷いていない床にものを落とした場合、想像以上に下の部屋に響いているかもしれません。

●給排水の振動音

キッチンの排水溝キッチンやトイレ、浴室などで排水する際に発生するボコボコという振動音も、場合によっては騒音の1つになります。

異音がする場合は、掃除をして改善されることが多いでしょう。
ただし、それでも改善されない場合は業者に確認してもらう必要があります。

●扉の開閉音

ドアを開く手扉は壁とつながっているため、大きな音をたてて扉を開閉すると、上下左右にうるさく聞こえてしまうことがあります。扉を開閉する際は、注意しましょう。

 

床や壁、配管は、ほかの住戸とつながっていることが多いため、音が響きやすい傾向にあります。たとえば、トイレの水を流す音は、給水管を伝って響きます。建物の構造上、固体音は音の軽減が難しいため騒音トラブルになりやすいので、夜中や早朝に発生する固体音には注意が必要です。

空気音とは

空気を通して響く音を「空気音」または、「空気伝播音」といいます。
空気音として、騒音となりやすいものは、以下が挙げられます。

●人の会話や音楽
大きな声で話したり笑ったりした時や、子どもが騒いだり泣いたりした際は、空気を通して音が周囲に響きます。
たとえ窓を閉めている場合でも、声の音量によっては近隣に聞こえ兼ねないため配慮する必要があるでしょう。
また、部屋でスピーカーを利用して音楽を聴く場合にも同様の注意が必要です。

●電話の呼び出し音

着信中のスマホ電話の呼び出し音は、音量によっては空気を伝って周囲に響き渡ります。
携帯電話はバイブレーション機能をオンにしたまま床に置いていると、振動が下の階に伝わりやすいので注意しましょう。

●テレビの音

大型テレビテレビから聞こえる音も空気を通して伝わる空気音です。
特に夜中や早朝にテレビを観る際には、音量の配慮が必要といえます。

●ペットの鳴き声

たとえペット可の集合住宅であっても、深夜や早朝にペットが吠えたり、走り回ったりすると騒音トラブルの原因になりやすいといえます。

ピアノを防音!マット・ラグの選び方

①防音機能のあるものを選ぶ

床衝撃音低減性能は「△L等級」で示されており、遮音効果の高いラグを選ぶときの基準になります。
ピアノの防音対策の指標にするのであれば、『△LL(I)-6』か『△LL(I)-7』がおすすめです。

遮音等級の図

②防ぎたい音や振動に合わせた「厚さ」を選ぶ

1㎝の厚みのラグ

楽器を演奏するとき、「空気伝播音」と「衝撃音」の2種類の振動があります。
どの音を遮断したいかによって、防音・防振マットの厚さを選びます。

電子ピアノの場合は、防音・防振マットで防ぎたいのは、鍵盤を打ったときに出る打鍵音やペダルを踏んだときに出る衝撃や振動音です。

そこで振動に強い素材を使った防音・防振マットを電子ピアノの下に敷きます。
厚さ1cm以上のゴム製またはゲル製(シリコンでも可)なら、電子ピアノの打鍵音やペダルを踏んだときの振動を吸収してくれます。

ウレタンでも振動を吸収してくれますが、ゴムやシリコンよりも柔らかいので厚さ2cm以上のマットが必要です。

③大きいサイズを選ぶ

大きい防音マットピアノの防音マットはぴったりサイズではなく、ゆとりを持たせることを心がけてください。
できるだけ広く床を覆っておく方が、しっかり音を遮ることができます。

もしマットを敷くスペースに余裕があるなら、ひと回りでもふた回りでも(ベストなのは、部屋全体に敷き込むスタイルです。)大きめサイズを選びましょう。

また、椅子を出し入れすることを考えても、サイズにゆとりがある方がいいですよね。
脚を置く位置とマットの端っこが重なると、段差ができて椅子がガタついてしまうので注意してください。

購入するときには、実際に使用しているときの椅子の位置も含めて、必要なサイズを検討しましょう。

さらに高い防音性を求めるなら、部分的に敷くのではなく、ピアノがあるお部屋全体にカーペットを敷き込むスタイルがおすすめです。
隙間なくぴったり敷き詰めて、床全体を覆うと防音・防振効果が高まります。

部屋の形に隙間なく敷けるのが理想なので、『ハサミやカッターで切れるカーペット(フリーカット)』や『特殊な形の加工ができるオーダーカーペット』を検討しましょう。

④防ダニ機能や抗菌・防臭機能に注目する

防ダニラグと猫

部屋全体にラグやカーペットを敷いて、電子ピアノの騒音対策をする場合は衛生面にも注意しましょう。
部屋の床全体にラグ・カーペットを敷き込む場合、「防ダニ機能」「抗菌・防臭機能」のあるラグ・カーペットを選ぶのがおすすめです。

なぜなら重量のあるピアノの下にラグ・カーペットを敷き込むと、簡単に洗濯することが出来ないからです。
そのため汚れや湿気によりダニやカビが繁殖してしまい、カーペットから嫌な臭いも発生してしまいます。
これを防ぐために、防ダニ機能と抗菌・防臭機能があるラグ・カーペットを敷きます。

また、ペットを飼っている場合は、ペットの粗相による汚れが付着することも考えられるので、ラグ・カーペットに付着した汚れが落としやすいPP素材(ポリプロピレン)を使った商品もおすすめです。

⑤インテリアコーディネートを楽しむ

ピアノのある家

お部屋にピアノがあると、優雅な雰囲気になりますよね。
楽器としてだけでなく、インテリアとしてもおしゃれなアイテムです。

最近ではダークブラウン、ナチュラル、ホワイトなど、ピアノのカラーバリエーションも豊富♪
マットを組み合わせるとしたら、どんな色や質感がいいかなど、コーディネートも楽しみながら選びましょう。

もしお子さまがピアノの練習をしているなら、マットには淡いオレンジやピンクなどのパステルカラーがおすすめです。
色がもたらす心理的効果を活用して、ピアノを明るい気分で弾けるように工夫してみましょう。

お子さまが好きな色を取り入れると、喜ばれそうですね。

⑥防音カーテンとのW使いでさらに効果的な対策を

防音効果 当店No.1 完全遮光カーテン
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しっかり対策をしたいときには『遮音マット(カーペット)×防音カーテン』のダブル使いがおすすめです。
ピアノの音(空気音)は窓から伝わる割合が高いので、カーテンでの対策は有効です。

本格的に防音壁や防音パネルを設置するのは大変ですが、カーテンなら付け替えるだけなので簡単にできますよ。

ピアノの防音に効果のあるマット・ラグをご紹介

センチ刻みでオーダーできるカーペット

既製品の中からぴったりのサイズのラグを見つけるのって大変ですよね。
特に数cm単位で欲しいサイズが決まっている場合は、既製品ではなかなか見つからないと思います。

そんな時におすすめしたいのが「エクセレント」のオーダーカーペットです。
カラーバリエーションの多さに加え、驚きなのがコスパの良さ。
200cm×200cmのサイズオーダーでも、1万円台で手に入るという低価格が魅力です。(※2023年8月現在)

縦横1cm単位のサイズ指定はもちろん、柱周りにあわせた凸凹カットや中央のくりぬき、円形カットなど形の指定も可能。
理想サイズのカーペットを手に入れられます。

超極厚ウレタンが衝撃を吸収。遮音性が高いのでマンションでも安心。<シェスタ>

グラデーションカラーが美しい、機能性に優れた日本製ラグ<ミクシス>

くすみカラ―が大人の雰囲気を惹き立てる、肌さわりの良いラグ<オーム>

飽きのこない色味とソフトな手触りが気持ちいい高品質な国産ラグ<サキソフィ>

W使いで効果アップ!防音カーテン

防音効果に優れた完全遮光カーテンで、音の悩みを窓辺からも軽減!<ペッシェ・ドッピオ>

マットでピアノの防音をする方法まとめ

日頃から居住者同士のコミュニケーションを大切に!

近所の人との付き合い

ここまでラグやカーペットを使用したピアノをはじめとした「騒音トラブル」の回避方法をご紹介してきました。

集合住宅で暮らしていく以上、生活音をゼロにすることは難しいでしょう。
まずは「騒音の感じ方は人それぞれである」のを理解することが大切です。

また、普段から好印象を持ってもらえる行動や、お互いに思いやることも騒音トラブルをなくす第一歩といえるでしょう。
日頃から居住者同士でコミュニケーションを取ることで、トラブルを最小限にできるかもしれません。

おわりに

ラグ・マットとのコーディネートを考えるなら、カーテンとの相性も見直したいですよね。
重ね使いすれば、もっと高い防音効果も得られるはずです。

パーフェクトスペース・カーテン館では、ラグ・マット以外にも、様々なスタイルやニーズに合わせたカーテン、インテリア雑貨を取り揃えております!

お客様のご要望に合ったインテリアが見つかるよう、当店のインテリアコーディネーターが全力でお手伝いいたします。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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