「マリメッコ」が人気なのはなぜ?その魅力をカーテン専門店が徹底解説!

2016/5/31 2023/8/23

突然ですが、
こちらのお花柄を見たことはありますでしょうか?

マリメッコの赤い花柄デザイン
出典:http://www.peopleofprint.com/product/marimekko-unikko-50th-anniversary/

「マリメッコ」というブランドを象徴するデザインで、
見覚えのある方も多いと思います。

マリメッコといえば、フィンランドを代表するブランド。
北欧スタイルの中でもずっと人気ランキング上位に入り
世代を超えて愛されています。

そのデザインは、インテリアや雑貨、アパレルまで幅広く取り入れられており、昨今ではリュックなどもよく検索されています。

マリメッコとは?
第二次世界大戦後まもなくフィンランドで誕生したデザインスタジオ。同社が展開するファッションブランド名でもある。
鮮やかな色の大胆なプリント柄をデザインした商品ラインナップが特徴。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/マリメッコ

50年代、北の最果ての小国が
世界が認めるデザイン大国になるとは
誰も想像していなかったそうです。

世界的に名高いブランドとなった「マリメッコ」。

そのきっかけは、
当時ファッションアイコンとして注目の的だった
ケネディ大統領夫人:ジャクリーン・ケネディが、
60年代ごろ、マリメッコのワンピースを愛用したことが
話題となったことからでした。

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出典:http://blog.alwaysmod.com/2011/05/12/oh-jackie-o/

 

実は、弊社表参道オフィスの近くにも、
マリメッコの店舗があるんですよ!

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撮影:フォトグラファーごとう

今回は、そんなマリメッコについて
ご紹介したいと思います。

 

マリメッコ創業者 ~アルミ・ラティア~

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出典:http://www.marimekko.jp/

ARMI RATIA:アルミ・ラティア(1912-79)
ヘルシンキのデザイン学校卒業後、故郷で織物工房を開くが、戦争で閉鎖。ヘルシンキの広告代理店でコピーライターとして働いた後、夫のヴィリヨが買収したプリンテックス社で働き始めた。1951年、デザイン会社として<マリメッコ>を設立。60年代には世界的なファッション・ブランドへと押し上げ、フィンランドで最もよく知られた女性起業家である。

出典:http://q-fabric.com/

アルミは、人生のすべてを懸けてこの事業に挑みました。

世界で愛されるブランドになるまで、
何度も倒産の危機に陥ったり、
家族との関係がうまくいかなかったり…
成功までに様々な困難に立ち向かった強い女性なのです。

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出典:http://www.marimekko.jp/
写真:当時ヘルシンキにあったプリンテックスの工場

彼女は「マリメッコの顔」として、
女性を中心とした従業員たちを牽引しました。

家族のように従業員を愛していた為、
ときには厳しくすることもありましたが、
それは従業員の雇用を守るという
強い決意を抱いていたからです。

当時まだまだ女性の地位が低く、男性中心の社会の中で
女性が仕事で認められるのは難しい時代でした。

アルミは誰よりも努力し、女性の仕事に対する尊厳を
身をもって表してくれていたのだと思います。

従業員たちとも大きな絆があったのですね。

 

マリメッコデザイナー ~マイヤ・イソラ~

マリメッコ社の前身であるプリンテックス社時代から
デザイナーを務めたマイヤ・イソラ。

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出典:http://www.marimekko.jp/

同社のデザイナーとしては最も有名で、
私もマイヤ・イソラのデザインが大好きです。

あたたかさと自由な心を持った彼女のデザインは、
時代を超えるという言葉にふさわしいと思います。

こちらは冒頭でもご紹介したデザインで、
マリメッコの代名詞とも言える、
【unikko】ウニッコ。

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出典:http://www.marimekko.jp/the-brand/designers/maija-isola

私も一番好きな柄【vihkiruusu】ヴィッキルースは
日本でも人気が高いです。

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当初、アルミは
フラワーモチーフのデザインを禁止していました。
モダンでシンプルな新しいものを目指していたアルミは、
既存の美意識の象徴とも言える「花」を
排除したかったのです。

しかしマイヤ・イソラは、
誰もが美しさの象徴と認める「花」のモチーフを提案。
アルミを説得し、
それがマリメッコを代表するデザインとなりました。

国内外問わず、
多くの人がイメージする「マリメッコ」像は
マイヤ・イソラのデザインが
あってこそと言えるでしょう。

 

創業者を描いた映画『ファブリックの女王』

そんなマリメッコの創業者を描いた映画が2016年に公開されています。

ファブリックの女王

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出典:https://www.facebook.com/queen.of.fabric/

私はもともとマリメッコが大好きだったのですが、
もっと良く知ることができたのは、
実はこの映画を観たからなのです。

創業者のアルミが、恐れずに戦い、
夢を持ち続けたその姿勢に
同じ女性としてとても憧れましたし、
共感する部分もたくさんありました。

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出典:http://eiga.com/movie/83412/gallery/7/

また本作の注目すべきポイントは、「映画の構造」です。

単にアルミの人生を描いているものではなく、
作中のマリアという女優が、
役としてアルミ・ラティアを “演じる” のです。
映画の中で、さらに別の舞台が展開される
「劇中劇」の構造になっています。

マリアは、創業者アルミが
マリメッコの経営者として何を思い、
一人の女として抱えていた苦しみや痛みを
理解しようと葛藤します。

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出典:http://eiga.com/movie/83412/gallery/11/

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出典:http://eiga.com/movie/83412/gallery/10/

劇中劇の構造になっているからこそ、観ている側も
マリアと同じように、アルミを理解しようと
のめり込めるのだと思います。

「有名女性企業家の激動の人生を綴った
ドキュメンタリー映画」というだけではなく、
同じ時代をアルミとともに駆け抜けているような、
そんな不思議な気持ちになりました。

様々な事柄に思いをはせながら、
破天荒なアルミ・ラティアの人生を垣間見た映画
ファブリックの女王』。
私は不思議と前向きな気持ちをもらいました。

私と同じ「marimekko」ファンの方。
アルミの想いをもっと知りたい方。

ぜひご覧になってみてください!

 

さいごに

作中、アルミは何度も
「私たちはライフスタイルをつくっている」
という言葉を口にします。

既存の価値観やステータスにとらわれず、
シンプルでタイムレスなマリメッコのデザインをまとう。
それが、第二次世界大戦後の
「新しい時代」を生きる女性とマッチしたのです。

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出典:http://eiga.com/movie/83412/gallery/6/

ちなみにマリメッコとは、
「小さなマリちゃんのためのドレス」
という意味があるのだとか。

mari の綴りを並び替えると
armi (アルミ)になります。
ブランド名のスペルに込められたメッセージも
女性らしくて素敵です。

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出典:http://eiga.com/movie/83412/gallery/

50年以上も前にデザインされたものでありながらも
いつまでも新鮮に感じさせるデザイン。

現代でも愛され続けている理由は
「強く逞しい女性たちの存在があったからこそ」
そう表現しても過言ではないでしょう。

「marimekko」ファンとして
まだまだ目が離せないブランドです。

カーテン専門店によるマリメッコおすすめアイテム

マリメッコの赤い花柄カーテン
▲ブログ「マリメッコのカーテンで、北欧の暮らしを取り入れて過ごす毎日」を見る

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